地方の過疎化が進むなか、年間20世帯近くが移住する上士幌町。その8割が20~40代の若い世代というのも他に例を見ない現象で、全国からの注目を集めています。
その理由のひとつが「ふるさと納税」の寄付金を活用した手厚い子育て・教育支援があること。認定こども園の保育料無料、高校生までの医療費無料、外国語教育やプログラミング教育の実施なども全国に先駆けて実現しています。
寄付金の活用法を明確にしたことが共感を呼び、納税リピーターが増える好循環も生まれています。
約1年半前に、上士幌町に移住してきた2組のファミリーに、移住したきっかけや理由などを伺いました。移住してよかったこと、この町でこれからやっていきたいことなどもお話ししていただきました。
長男の中学進学を前に移住した小嶋さん一家。田舎でのびのび子育てしたいと、亜紀ママの祖母がいる北海道への移住を決心。移住相談会やツアーに参加する中で、子育て支援が充実する上士幌町を選びました。移住後、学童で流行した「けん玉」に家族で熱中。長男は世界大会に出場するほどの腕前に。以前は子どもが就寝後、帰宅していた則之パパは「家族と過ごす時間が増えました。PTAに参加するなど視野が広がりました」と言います。最近はけん玉仲間を訪ねて旅行することも。「移住して出会いが増え世界が広がりました」。
大学卒業後すぐ2人の子を出産。働きたくても東京では保育所に預けることも正社員になることも難しく、ならば「移住して起業しよう」と決めた裕子ママ。喘息があった夏空ちゃんを自然の中で育てたいと思ったのも理由でした。
家族で上士幌町の移住体験ツアーに参加。「雄大な景色、食べ物の美味しさ、子育て環境の良さにひかれて」パパより先に上士幌町へ移住。地域おこし協力隊で勤務した後、町内で飲食店とキッチンカー営業を開始。事業と子育てを両立しながら家族揃って移住できるように準備をしています。
先輩移住者の呼びかけで移住者同士が集まる会も開催。夕食持ち寄りでわいわい情報交換ができます。
求職条件にあう職業紹介とあわせて、住まいやコミュニティなど移住・定住情報もワンストップで情報提供。
高校卒業年齢まで医療費の自己負担分を全額助成。定期予防接種も無料。発達支援センターもあり個性を支援。
未来を生きる人材育成のための英語教育やキャリア教育が充実。部活動費用なども助成し子どもたちを応援。
子育て世帯が住宅を新築した場合、子ども1人あたり100万円を助成。町内業者による施工は50万円加算。
人口 | 4,997人(2019年4月現在) |
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教育 | 幼保連携型認定こども園:1(待機児童なし)、小学校:1、中学校:1、高校:1 |
交通 | とかち帯広空港から車で約1時間20分 |
その他 | 平均気温5℃ |
上士幌町への移住・定住に向けて様々な相談に応じます。
10月5日(土) 大阪会場
10月6日(日) 名古屋会場
11月10日(日) 東京会場
全国の皆さまから届いた「ふるさと納税」は、町の人たちの暮らしに生かされています。返礼品には町の特産品が揃い、町の産業の活性化や雇用にもつながっています。