文/Happy-Note For マタニティ 出産準備家電 家電ジャーナリスト 近藤克己
(更新日:2019.06.27)
連載4回目の今回は、赤ちゃんの食事づくりに便利な家電を紹介します。まずはミルクづくり。新生児の場合、2~3時間毎にミルクが欲しいとぐずり始め、その度ごとに赤ちゃんを抱えながらお湯を沸かし、ミルクをつくって人肌に冷まして、と大変です。ママはもうフラフラ。
そんな時に便利なのが保温機能付きの電気ポット。水が沸騰したら自動的に電気が切れるので、いちいち火を止めに行く手間が省ける便利さは言わずもがな、70℃で自動保温するので、人肌に冷ます時間も短縮できます。
哺乳瓶を置いたままお湯を注げる電気ポットスタイルがとても便利です。満水(1.2L)の水を約6分で沸騰させるハイスピード沸騰も特徴です。保温設定は90℃と70℃の種類から選べます。少量ずつ注いでお湯の飛び散りを抑えた「ゆっくりカフェドリップ給湯」も、口の狭い哺乳瓶に最適。ブラックボディの落ち着いたデザインは、インテリアにこだわる奥様にピッタリで、ミルク期を過ぎた後もティータイムの良きツールとして活躍します。(象印マホービン 「STAN. 電動ポットCP-CA12」)
離乳食が始まったら家電の出番はたくさんあります。食材を細かく切って、コンロで柔らかくなるまでコトコト煮てと、離乳食を自分で作ろうと思ったら手間と時間がかかって大変。しかも、そんな時に限って赤ちゃんがぐずり始めてしまい、慌てて火を止めてあやしに行く。そんなことの繰り返しで、離乳食作りはなかなか思うように進まないものです。ここは、大いに家電の力を借りましょう。時短になって余裕が生まれるので、他の家事ができたり赤ちゃんと向き合う時間が増えたり、休む時間ができたりと、ママにとっても赤ちゃんにとっても良いことづくめです。
21段階と細かいスピード調節ができるので、ゴックン期からパクパク期まで子どもの成長に合わせて硬さや食感を段階的に微調節できます。「つぶす」「混ぜる」「泡立てる」「砕く」の4つのアタッチメントを付属し、さまざまな離乳食に対応するとともに、子どもが成長してもハンバーグや餃子、ケーキなどを作る時に大活躍。長く使えるアイテムです。いつものボウルを使え、お手入れがしやすいのもハンドブレンダーの大きなメリットです。(ティファール ハンドブレンダー「クリック&ミックスプラス ルビーレッド」)
果物や野菜の皮や種にはたっぷりの栄養素が含まれていますが、固くてザラザラしていて食べられないことも多いですよね。タイガーのSKT-Aのパワフルモードはアボガドの種さえもまるごと砕き、なめらかな食感のジュースを作ることができます。離乳食だけでなく、栄養価の高いスムージーが手軽に作れるので産後の体力が落ちたママにもオススメです。動作音が静かになったのも嬉しいポイント。また、カップは煮沸消毒ができるので安心です。(タイガー アーバンライフシリーズ ミキサー「 SKT-A」)
ミキサーに加熱&自動調理機能を搭載したスープメーカーです。ある程度小さく切った野菜と水・調味料をカップに入れてメニューを選んだら自動的に沸騰・適正温度をキープしてじっくり煮込んでいきます。最後にミキサーで食材を細かく粉砕して撹拌、約30分でスープができあがり。なめらかなポタージュだけでなく野菜の形が残ったミネストローネも作ることができます。米からお粥を作ったり、乾燥大豆から豆乳・おからを作ることもできます。スムージーも作れるので、健康志向の家庭にピッタリ!(小泉成器 スープメーカー「スーププラス KSM-1020」)
離乳食をクタクタに煮込むのは時間がかかるし、火の前から離れられないという悩みがありますが、電気圧力なべならすべてセットした後はほったらかし。圧力をかけるので調理時間が1/3~1/4に短縮できるし、火加減調節が自動だから失敗なし。圧力のおかげで小魚料理は骨まで食べられるので、子どもが成長してからも使いたいもの。忙しい共働き夫婦向けの代表的な時短・ほったらかし家電です。(パナソニック 電気圧力なべ「SR-MP300」)
炊飯器には珍しい「ベビーごはん」モードを搭載しています。内釜には10倍がゆから、7倍、5倍、2倍がゆまでのベビーごはん専用水位メモリが刻まれ、生後5ヵ月から12ヵ月以降までの離乳食を自動で作ることができます。具材も一緒に煮込めるので時短になります。付属のレシピブックにも離乳食メニューを掲載。まとめて作って冷蔵庫で保存すれば、ママも時間に余裕が生まれますね。もちろん、普通のご飯も炊けますよ。(象印マホービン「STAN. IH炊飯ジャー NW-SA10」)