赤ちゃんの頭のかたちはひとりひとり異なります。それでも不安を感じたら、まずは専門クリニックに相談するのがおすすめです。赤ちゃんの頭のゆがみと治療について「0歳からの頭のかたちクリニック」の医師・小室広昭先生に、読者モデルの恭子ママがお話を伺いました。
赤ちゃんの頭のゆがみってどんなものですか?
頭のかたちが左右非対称であればゆがんでいると言えます。ゆがみを3つのパターンに分類すると、①就寝時や授乳時の体の向きが主な原因となる「斜頭症」、②仰向け寝によって後頭部が平たくなる「短頭症」、③横向き寝によって後頭部が突き出す「長頭症」が挙げられます。お風呂に入って髪の毛がペタッとなったときに上からみると一番よくわかります。中でも向き癖のある赤ちゃんの後頭部が平坦化してしまう斜頭症が圧倒的に多いですね。一旦平坦化するとすわりがよいため、さらに向き癖が強くなり、ますます悪化してしまいます。
寝る向きを調整すればゆがみは改善できるのでしょうか?
早い時期なら悪化予防や改善の為の対策が有効なこともあります。ですが、ある程度重症化してしまうと頭のゆがみが自然に治ることはありません。頭のゆがみは見た目だけでなく、骨格や発達にも影響を与えるという報告もあります。
治療は生後何ヵ月頃からがよいなど、時期の目安はありますか?
頭のゆがみの治療は、頭の成長を利用するため、赤ちゃんの頭の成長が進む生後3ヵ月〜8ヵ月(できれば6ヵ月まで。早いほど効果が大きい)が適齢期です。この期間を過ぎてしまうと成長が落ち着くため効果はあまり期待できません。
初診ではどのような検査が行われるのでしょうか。
まずは赤ちゃんの頭のかたちを3Dスキャナーで撮影し、頭のゆがみを客観的なデータで可視化します。そして変形の診断と重症度を判定し、診察時の月齢を考慮したうえで治療の適応を判断します。
頭部全体を一瞬で撮影できる3Dスキャナー機器を利用して、頭の形状を計測・解析。
治療が必要と判断された場合、どのような治療が行われるのでしょうか。
当クリニックではヘルメットでの治療を行なっています。赤ちゃん一人ひとりに合わせて左右対称なかたちになるようにヘルメットを設計します。入浴時以外つけたまま生活することで、ヘルメットと実際の頭の間にある隙間を頭の成長が埋めていき、均整の取れたかたちになります。
これがその治療用のヘルメットなのですね。思ったより軽いですね。
少しのゆがみでも相談すべきでしょうか。受診時期の目安はありますか?
気になった時点で早めに相談することがとても大切です。受診しても治療が必要ないケースもあります。健康診断を受けるように、気軽に相談することで安心して子育てに取り組めますよ。 当院では、赤ちゃんと一緒に不安なく過ごしていただけるよう、授乳室やキッズスペースも備えています。まずは受診していただくことで、一緒にお子さまの未来を考える機会になればと考えています。
先生のお話を聞いて、赤ちゃんの頭のゆがみが気になる場合は早めに相談、受診することが大切だということがわかりました。
3つのクリニックすべて駅から近く、完全予約制で土日祝日も診察しているのも助かりますね。小室先生、恭子ママ、本日はありがとうございました。
赤ちゃんの頭のゆがみについて専門で相談できる場所があるのは心強いです。データに基づく詳しい説明を受けられ、赤ちゃんもリラックスできる空間があるのも嬉しいですね。
東京大学医学部医学科卒業。東京大学小児外科学教室入局。東大病院、日本赤十字社医療センター、埼玉県立小児医療センターで小児外科医としてたくさんの赤ちゃんの手術に関わる。日本小児外科学会認定 小児外科専門医・指導医、日本外科学会認定 外科専門医・指導医、医学博士。
赤ちゃんの頭のかたちについての相談は
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