Weekly ゴーゴーリサーチ(特別編分析結果) Weekly ゴーゴーリサーチ
皆さんは「SDGs=エス・ディー・ジーズ」をご存じですか? SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な社会の実現)」の略称です。2015年9月、国連サミットで採択された世界の国、人が2030年までに達成を目指す目標が全部で17あります。政府や自治体、企業も目標達成を推進していることから、内容を知っていて目標達成につながる取り組みをされている方もいらっしゃると思います。一方で言葉は耳にしたことがある、マークは見たことがあるけど内容は知らない方もいらっしゃるでしょう。
今回は未来を担う子どもたちに、家庭や社会で何を教え、実践していこうとしているのか、ママ・パパの子育てに関わる「SDGs(持続可能な社会の実現)」の現状認識について、ミキハウス子育て総研と日本子育て支援協会が共同でリサーチを行いました。
ママ・パパのSDGsの認知度は、「聞いたことがあり、内容も理解している」とお答えの方が47.1%。政府や企業でのPR、取り組みもあり、知っているママ・パパが多いですね。
続いては、「聞いたことがあるが、内容はあまり知らない」とお答えの方で40.4 %。言葉はよく聞くものの、何のことか、何をすればいいのか、わかりにくいのかもしれません。
「よくわからない」とお答えの方は少なめで12.5%でした。
SDGsは地球環境、衣食住、教育といった、私たちの暮らし、子どもたちの未来に結びつく目標を掲げており、市場に並ぶ商品、施設やサービスにSDGsマークが付いていることもあります。そこで、SDGsにつながる商品をどう意識され、購入の決め手になっているのか教えていただきました。
①環境に配慮している商品(エコラベル・認証マークなどがついた商品)
環境に配慮した商品は、「少し参考にする」という方が半数以上で51.3%。レジ袋の有料化などによって、環境にやさしい商品への意識が高まっているのでしょう。SDGsは環境に関する目標が多いので、作る側も配慮してSDGsのマークの入った商品を販売。そのため、SDGsマーク入り=環境にやさしい商品と認識されるようで、「大変参考にする」とお答えの方も20.1 %いらっしゃいました。
一方、「特にこだわらない」という方は28.6%。マークが入っていても、環境にどう役立つのかが不明なのかも。
②生産者や生産過程がみえる商品
生産者や生産過程がみえる商品は、「少し参考にする」という方が50.1 %。どんなふうに生まれ、作られたのか、生産者の思いなどもわかると安心して手にとれますよね。
「大変参考にする」という方も30.8 %いらっしゃいました。
③人や社会のためになる社会貢献につながる開発商品
社会貢献につながる開発商品は、「少し参考にする」とお答えの方が50.3%、「大変参考にする」とお答えの方が29.3%で、参考度、購入度は高め。社会貢献のために何かしたいけれど、具体的なことがわからない、できない場合、商品の購入によって少しでも役に立ちたいという思いがあるのでは。
④詰め替え用のパッケージ商品(化粧品・洗剤など)
詰め替え用のパッケージ商品は、「大変参考にする」とお答えの方が6割近くで59.4%、「少し参考にする」という方も30.5 %で、大半の方が参考、購入されています。環境へのやさしさに加え、軽くて買い物しやすい、小さくて収納しやすいといったメリットも多く、詰め替え用を選んでおられるのでしょう。
⑤包装が過剰でない、リサイクル素材を使っているなどの配慮がされた商品
包装が過剰でない、リサイクル素材を使っている商品は、「少し参考にする」とお答えの方が42.8%、「大変参考にする」とお答えの方が40.3 %と高い割合に。過剰に包装されていると、もったいないなぁ、環境によくないなぁという気持ちになり、できるだけシンプル、簡素な包装の商品を選んでおられるのでは。
⑥自然エネルギー(太陽光発電など)、CO2削減の電気自動車など
太陽光発電や電気自動車については、「少し参考にする」とお答えの方が47.6%、「大変参考にする」とお答えの方が28.0%に。石油をはじめとする化石燃料の枯渇化、エネルギーの使い過ぎによるCO2排出、それが原因とされる地球温暖化は大きな問題になっていて、自然エネルギーへの転換も進められてることから、全体的な意識は高めでした。
・商品そのものに記載がなくても社会貢献に積極的な企業の品は価格などが同条件であれば、そちらを優先します
・原材料、添加物は意識してよく見る。QRコードで企業の取り組みを紹介していたらとりあえず読む
・産地。近場で生産されているものの方が輸送中にかかるエネルギーが少なくて済みそうだから
・火を使わずに電子レンジで調理できるレトルトなどを購入しています
・余計なものはもらわない。保冷剤や箸、スプーンや紙ナプキンなど
・品質はもちろん流行りのないデザインかなども含めて、長く使える品物かどうか
・廃棄にならない為に消費期限近いものを購入
・再生可能エネルギーにより生産している
・プラスチック製品はなるべく、買わない
・お店の入り口に、ペットボトルキャップのリサイクルボックスや、小型の電池リサイクルボックスなどがあると、そこに持っていこうと覚えるようにしています
・ラベルレス
SDGsに積極的に取り組んでいるとママ・パパが感じている企業を教えていただきました。
持続可能な社会への取り組みは、お子さまが大人になった時、今よりももっと良い社会、もっと美しい地球環境を残してあげるためにも必要です。そのため、お子さま自身にSDGsの考え方や意識を育むことは、「重要だと思う」とお答えの方が半数近くで、49.2%。「とても重要だと思う」とお答えの方が43.5%とほぼ同じ割合になりました。SDGsの取り組みを通じて、自分と、まわりの人や物、環境へのやさしい気持ちを育むこともできるのでは。
お子さまにSDGsを学ぶ機会があれば、「体験させてあげたいと思う」という方が54.8%でトップ。「とても体験させてあげたいと思う」という方も35.1%で、トータルで9割近くの方が学ばせたいと思っていらっしゃいました。
環境教育をはじめ、未来を見据えた教育はいろいろなところで進んでいるよう。楽しく学んで、身につけてくれるとうれしいですよね。
スゴイことはできないが、ご飯を残さないようにするとかリサイクルできるものは分別をしっかりとする、買うときにも詰め替え容器があるものを選ぶなどの小さなことをコツコツと続けていこうと思っています。(つぼくん/北海道札幌市)先ず意味を知ることが第一歩なので、すごろくで楽しくSDGsを学ぼうと思っています。夏休みの自由研究はSDGsの手づくりすごろくの予定です!(もも/秋田県秋田市 )野菜くずでもう一品増やそう!下の子の離乳食を作るのに食べやすい部分を使うので、大胆な野菜くずが出ることも。そろそろ夏休みだから長女と一緒に料理をしながら環境についても教えてあげたいです。(めいほの/福井県敦賀市)簡単にできることから、海にごみを捨てない・環境に配慮した商品を買う・ジェンダーについて話し合うなどは行っています。エネルギーに関しては、各国の思惑なども入り難しい部分もあるのでそういった問題についても話し合っています。(てぃあま/青森県上北郡)海や川に行ったらゴミは持ち帰る。プラスチックやストローは極力使わない。認証マーク入りの商品を購入すること。これらは息子になぜこうするのかと理由を伝えながら、日々過ごしています。(オカメ/静岡県静岡市)使わなくなったランドセルや文房具、衣類や雑貨などを海外へ寄付する活動。海を綺麗にするためのゴミ拾い。家庭菜園の楽しさを味わう。食品を無駄なく使った料理をつくる。(みろのん/岩手県大船渡市)貧困問題や教育格差も問題視されています。同じ人間として生まれたのにどうしてこうも違ってしまうのか、その本質的な部分を話し合いたいです。(なおしー/群馬県藤岡市)地産地消を意識した買い物をしたい。地元の特産品などを子どもたちにもっと知ってもらいたいので。(そらまま/徳島県阿南市)まずは洋服など親が色で女の子らしさや男の子らしさと決めつけず自由に選ばせる。子どもにもエコバッグをお買い物の時は持たせてみようと思います。(みずたま/福岡県福岡市)リサイクル素材を使った工作教室などに参加したいです。工作するリサイクル用品がどのようにしてできたかという講義の時間のあとに、工作をすることで、子どもがSDGsへの意識が高まると思います。(けいママ/埼玉県草加市)もはや私たち親世代よりSDGsに対する意識が子どものほうが高い、と思うこともしばしば。幼稚園や小学校で学ぶ機会があるのでしょうね。そういうことも含めて、私たち親世代が教えてもらう、という姿勢で共に取り組めたらと思います。(みーちゃん/大阪府大阪市)SDGsに取り組んでいる身近な企業のホームページでは大体、どのような取り組みをしているのか紹介されているので、普段から利用している商品と共に親子で見たいと思っています。(もちこ/大阪府大阪市)使い捨てが進みすぎた現代がいかにして作られたかをきちんと教えてあげたい。なぜそうなったかを知らないと持続可能な社会は絶対に作れないと思うので。私の世代はギリギリ不便と便利を知っている世代だと思います。それを生かして子どもたちに教えて考えさせたいです。(やこっぺ/東京都文京区)SDGsと言うと難しい感じがするが、ようは節制と道徳的問題。何がダメでこうなると先を考え、節約、ムダにしないをできるか。家でも取り組める小さい所から始めるのがよいのでは…現代は物が豊富過ぎるがゆえの問題に感じます。(チャンママ/岩手県滝沢市)古くなったアイテムで簡単なおもちゃづくり(実際に作ったのは、古くなったカラフルなTシャツを切ってビニール袋に入れてカシャカシャ遊ばせています)。なるべく詰め替え用がある商品を選んだり、包装がシンプルな商品を選ぶように教える。「みんなちがってみんないい」ことを教える。(我が子は1/4日本人・3/4外国人で、髪の毛もクリクリなので、ちょっと目立って悩むことが今後あるかもしれませんが、一緒に考えながら成長したいと思います)(まりもん/兵庫県西宮市)
特別編として行った「第1回 SDGs意識調査」はいかがでしたか。たくさんの方にご投票いただき、感謝しております。
「SDGs=エス・ディー・ジーズ」については、ママ・パパの多くがご存じで、環境に配慮した商品、SDGsに熱心な企業の商品を購入するといった身近にできることを実践されていますね。また、持続可能な世界を受け継ぐ子どもにSDGsを教えたいとお考えに。保育所、幼稚園に通っているお子さまは、先生からSDGsにつながることを教えてもらったり、ゴミの分別があたりまえになっていることから、「SDGsの先輩として子どもを見習いたい」というママ・パパもいらっしゃいました。「SDGs」はできることを始めて、続けることが大切。無理なく、楽しく取り組んでいきたいですね!
今日もSDGsにつながる活動ができた!この積み重ねが子どものステキな未来につながるね♪・・・ (byミキハウス子育て総研)
Q1.SDGs(Sustainable Development Goals)という言葉を聞いたことはありますか?
Q2-1.SDGsにつながる以下の商品について、購入の際、どの程度参考にしますか。
Q2-2.他に、購入の際に参考にする事があれば教えて下さい。
Q3.SDGsに積極的に取り組む企業が増えてきていますが、特に印象的な企業・商品があれば具体的に教えて下さい。
Q4-1.親として、SDGsの考え方や意識を育むことは、これからの時代を生きるお子さまにとって重要だと思いますか?
Q4-2.SDGsを学べる機会があれば、お子さまに体験させてあげたいと思いますか?
Q5.SDGsにつながる活動で、今後、親子で取り組みたいと思っていることがあれば教えてください。
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