Weekly ゴーゴーリサーチ(第1037回分析結果) Weekly ゴーゴーリサーチ
「所変われば品変わる」という言葉がありますが、都道府県や地域、家庭によっても変わってくる生活習慣や食文化。そのひとつが、もうすぐいただく“おぞうに”ですよね。汁、だし、具材、お餅まで、実にさまざま。結婚して相手のお家の“おぞうに”に驚いたママ・パパもいらっしゃると思います。そこで、今回のリサーチは、“おぞうに”について教えていただきました。
お正月に“おぞうに”を食べるか伺うと、「自宅で食べる」という方が58.0%。最近はおせち料理やおぞうにを食べる習慣がない人が増えているようなのですが、9割近くの方が“おぞうに”を食べられるようですね。
「実家(帰省先)」で食べる方は32.4%でした。
皆さんのご家庭の“おぞうに”の汁は
「すまし(69.0%)」
「白みそ(21.0%)」
「赤みそ(5.4%)」
という順になりました。
一般的には、関西は白みそ、その他はすましと言われていますが、地域やご家庭によって変わってくるよう。今回のリサーチでは「すまし」とお答えの方が7割近くになりました。
・醤油
・合わせ味噌
・自家製田舎味噌
・ぜんざい
・鯨汁
・えびのだし汁
“おぞうに”を作る際、使う「だし」は
「かつお(47.5%)」
「インスタント(18.6%)」
「昆布(15.7%)」
という順になりました。
トップは、「かつお」だし。お住まいの地域や普段使って(食べて)いるだしによって変わってくると思いますが、「昆布」だしよりも“おぞうに”には、かつおをお使いの方が多いよう。
お湯に溶かすだけでだしが完成する「インスタント」も便利ですよね。
・白だし
・かつおと昆布の合わせだし
・スルメイカ、煮干し
・鶏肉
・塩鮭
・えび
・あご
・トビウオです
・しいたけ
“おぞうに”のお餅は、東日本は角餅、西日本は丸餅と言われていますが、香川県や愛媛県ではあんこ入りのお餅を入れる地域もあるとか。
今回のリサーチでは、「切り餅(角餅)」という方が多く、62.0%。「丸餅」という方は34.5%に。お餅を「入れない」という方も3.5%いらっしゃいました。
・丸でも切り餅でもどちらも使う
・香川県に住んでいるので、あん餅です
・しらたま
“おぞうに”の具材は
「大根(66.3%)」
「にんじん(62.5%)」
「鶏肉(51.2%)」
「しいたけ(38.7%)」
「かまぼこ(33.4%)」
「ネギ(30.5%)」
という順になりました。
すましでも、味噌でも、大根とにんじんが入ると、「紅白」でおめでたく、華やかですよね。
「鶏肉」は旨味が出て、“おぞうに”の味を上昇させてくれるのでは。「しいたけ」も風味アップのために入れられるのかも。
「かまぼこ」「ネギ」は彩りがよく、“おぞうに”の味も見た目も良くなるのでしょう。
・鰹節
・鯛
・塩鮭
・魚のすり身
・しらすぼし
・数の子
・いくら
・するめ、昆布
・あおさ
・海苔
・牡蠣
・牛肉
・鴨肉
・かしらいも
・いもがら
・柚子の皮
・かつお菜
・セリ
・絹さや
・ブロッコリー
・ぎんなん
・蒟蒻 鯨汁
・嫁実家で採れた蕪だけ
・ぜんざいなので、具材は小豆のみです
・餅以外入れない
甘く煮詰めた小豆を使ってぜんざいにして食べるのが我が家のお雑煮。育ったのは京都府だが、私の両親が鳥取県出身で毎年ぜんざいがお雑煮としてお正月にでてきた。旦那の方は合わせ味噌にお餅。旦那はお餅は甘く食べたいみたいなので我が家は私の方のぜんざいがお雑煮です。(あーやん/京都府亀岡市)昆布と鰹節で出汁をとります。具材にかまぼこを入れますが、全国で流通している板についたかまぼこではなく、富山独特の渦を巻いたかまぼこを使用します。紅白のめでたいかまぼこです(渦部分が赤色です)。(ぱんだ/富山県富山市)野菜をなるべく細く長く切ります。長く生きられるようにとの事だそうです。縁起ものなので皆んなで揃って必ず一緒に作って食べます。(ユイママ/宮城県宮城郡)島根県松江市のおぞうには、ぜんざいを食べる家庭が多いかと思います。神様仏様を拝んでからお雑煮をいただきます。(ポンガ/島根県出雲市)全国的に有名になったあん餅雑煮です。いわれは砂糖が貴重だった時代、正月くらいは贅沢しようとあん入りの餅を使った雑煮です。それも白味噌仕立て、気持ち悪いといわれる方もいますが一度食したらクセになると思います。是非。(Daimler/香川県坂出市)私は九州の宮崎育ちなのですが、小さい頃からお雑煮は地鶏で出汁を取り、地鶏がはいった雑煮を食べています。地鶏の出汁はとっても美味しいですよ。(サマーハハ/宮崎県都城市)主人のおうちでは、前日に義父が鯛を釣り、新鮮な刺身をお雑煮に入れてくれます。とても珍しい風習だと思います。(73_t/福岡県那珂川市)お餅は焼く。関東の東京風だと思います。出汁と醤油ベースで鶏肉の旨みのおつゆに具材はシンプルに小松菜メイン。子どもの頃はお米屋さんから出来たてののし餅を買って自宅で切っていました。出来たてなので切ったその場でつまみ食いをした思い出があります。(ともこ/千葉県柏市)具だくさんにすることが我が家の決まりです。縁起物を多く食べて今年一年の福を期待します。栄養も取れて一石二鳥です(太る可能性ありますが)。(きり/東京都板橋区)夫婦の出身地が異なるため、間をとって(?)今の居住地のお雑煮を食べています(たうるす/京都府京都市)ダシはカツオを使い、鶏モモ肉、白ネギがたっぷりの醤油味の汁です。汁へ焼いた角餅を入れて、少し煮立てたところに、三つ葉も入れてさっと火を通します。盛り付けに柚子の皮、ナルトを添えます。好みで、ふくれみかんの皮で作った自家製のちんぴという香辛料を一つまみかけます。三つ葉と柑橘がふわっと香り、焼いた香ばしいお餅が少しとろっとして、ちんぴの辛味とも合って絶品です。汁が残ったら、そこへご飯を入れて食べます。(さんりこ/東京都江東区)
「我が家の“おぞうに”事情」と題したサーチはいかがでしたか。
結果を見ると、多くの方がお正月には“おぞうに”を召し上がるよう。汁やお餅は、今回は、すまし・切り餅(角餅)派が多かったのですが、その他の回答やフリーコメントを見ると、「あん餅を入れます」「ぜんざいがおぞうにです」「新鮮な魚入りです」といった地域色豊かな“おぞうに”を食べるとの声がありました。また、ママ・パパの育った地域、家庭によっても“おぞうに”が違うので、どちらにするか話し合ったという方も。始めは違っていても、家族でお正月を迎える度に我が家の“おぞうに”になっていくのでは。それを子どもが受け継いでくれるとうれしいですね。
2022年のリサーチは今回がラストです。今年もたくさんのママ・パパにご協力いただき、心より感謝申し上げます。2023年も楽しい!ためになる!リサーチを行っていきますので、何卒よろしくお願いいたします。
では、皆さん、よいお年をお迎えください。
第1038回の投票テーマは「もらった!あげた!お年玉!」です。
今週もぜひご投票ください。
“おぞうに”を食べてほっこり。家族みんなでにっこり。我が家らしいお正月を迎えるのが楽しみ♪・・・ (byミキハウス子育て総研)
Q1.お正月に“おぞうに”を食べますか?
Q2-1.汁は?
Q2-2.その他の場合は?
Q3-1.だしは?
Q3-2.その他の場合は?
Q4-1.お餅は?
Q4-2.その他の場合は?
Q5-1.具材は?(複数可)
Q5-2.その他の場合は?
Q6.“おぞうに”を作るとき・食べるときの決まりごとや、地域や我が家ならではの作り方があれば教えてください。
Copyright © 2011 Mikihouse child & family research and marketing institute inc. All rights reserved.