Weekly ゴーゴーリサーチ(第273回分析結果) Weekly ゴーゴーリサーチ
「育児」に対する捉え方やスタイルはさまざま。まさにママパパとお子さまの数だけ「育児」があると思います。
また最近は育児に関する情報やグッズなどがたくさんあふれ、昔とは随分変わってきているはず。
もっとも身近な育児の先輩であるおばあちゃん・おじいちゃんとも考えや方法に違いがあるのでは?
今回は「祖父母と接して感じる子育て今・昔」というテーマでリサーチを実施しました。
おばあちゃん・おじいちゃんと接する機会がない方も年配者との育児の違いということでお答えいただきました。さっそく結果を発表しましょう。
おばあちゃん・おじいちゃんをはじめ、年配者の方と接していて感じる育児の違いはどんな事柄なのか、チェックの多い項目を順にご紹介すると、
「食生活・おやつ(約36.2%)」
「厚着・薄着(約27.2%)」
「食べ物の口移し(約26.1%)」
「甘やかす(約24.6%)」
「母乳・ミルク(約22.0%)」
「トイレトレーニング(約22.0%)」
「しつけ全般(約19.4%)」
「おむつ(約17.9%)」
「抱き癖(約17.2%)」
「果汁・離乳食(約15.3%)」
と、なりました。
「食生活・おやつ」は毎日のことですし、あれこれギャップを感じやすいですよね。
例えば、年配者の方はレトルト食品やコンビニメニューを食べることに抵抗があるのかも。
反対に今のママパパは食育やアレルギーという観点から、「大きくなるには何でもたくさん食べなければ」という昔の考えとは違うのでしょう。
「厚着・薄着」に関しては、今は冷暖房が整っているので昔とは着用する枚数や部屋での過ごし方が変わってくるのでは?
どちらもお子さまが風邪をひいたりしないように、快適に過ごせるように…という気持ちからなのですが、着せすぎ・脱がせすぎで、もめることがあるのかも。
「食べ物の口移し」は、現在はママパパの口の中の虫歯菌などが移ってしまう場合もあるので、避けた方が好ましいとされていますが、おばあちゃん・おじいちゃんは口移ししちゃうのでしょうね。
また「甘やかす」「しつけ全般」「抱き癖」も上位に。
おばあちゃん・おじいちゃんが孫可愛さについつい甘やかしてしまったり、逆に今のママパパはしつけが十分でなかったり、違いが出やすい事柄かもしれません。
「母乳・ミルク」「おむつ」も昔はあまり普及していなかった紙おむつが定着したり、栄養バランスに優れたミルクが登場したりで、今と昔では大きく変化しているので、ギャップがあるようです。
妹が子供を産んですぐのころ、なかなか母乳が出なかったのですが、頑張って母乳だけで育てる努力をしているのを見て、母が簡単に「ミルクにすればいいのに・・」と言って、ケンカをしていました。母が育児をしていた頃は今ほど母乳で育てるという意識はなかったみたいです。(しましまん/大阪府茨木市)「抱っこは危険だからおんぶしろ。」今の時代おんぶをしてると、知らない人が触ったりしていて、目が届かなくて危険なのに「おんぶ」をすすめる。(にょんにょん/北海道札幌市)1歳をすぎた頃、子供を預けたら普通の布パンツをはかされていた。そのほうが早くおむつがとれるからと言われたけれど、おしっこでパンツはビチョビチョ。。。トレーニングパンツというのは昔はなかったから、無理はないけれど、複雑でした。(まだむん/岡山県倉敷市)とにかく全てにおいて、ギャップを感じます。特に私が小児科の看護師をしているので。熱が出ている子供に過剰に厚着をさせようとするのが、年配の方に多いです。熱が出る=寒い→厚着という感覚なんでしょうね。(怜くんのママ/東京都江東区)ベビーパウダーは汗腺をふさぐのでよくないと小児科からいわれているのにちょっと目を離すと風呂上りに、真っ白にされています。(あんず/山口県宇部市)私が日焼け止めを塗ると嫌な顔をする。子供は日焼けして当たり前だと思っているようだ。説明してもわかってもらえないので、祖父母がいないときにこっそり塗っている。(みど/岐阜県沼津市)今はパパママ共に育児参加型が多くなってきているが、昔の人からすると男が育児参加するというのはあまり心よく思わないみたい。(あくあままりん/長野県塩尻市)一番違ったのは集団生活について。私は親といるのも大事だけど、同年代の子供と遊ぶ経験が大事だと思って、3年保育を選びましたが、親からは「かわいそうに」という言葉が・・・(りえっぴょん/宮崎県延岡市)夏場も冬場も汗をかいているのに、たくさん着せたがる!孫が言うまま炭酸飲料等を飲ませる!また、男の子が泣くと「男の子の癖に」と言われる。自分たちの意見を押し付けたがる!とにかく話をきちんとすることが一番!かな・・・。(ミッフィー/鹿児島県薩摩川内市)高価なおもちゃ・高価なしかけ絵本をイベントでない時に買って与えられて困ります。子供には大きなおもちゃは誕生日かクリスマスに買ってあげると言い、楽しみに待っているのに、イベント以外のときに突然送られてきたりする。親の私としては、物を大切にする気持ち、欲しいかどうかよく考えてから買う、身の回りの廃品を使って遊ぶということを大事にしたいと思っているのですが。(ブロッコリー/愛知県江南市)
時代とともに人々の考え方や価値観、ライフスタイルなどが変わるのは必然の流れ。
育児も同じく、今は便利な道具が開発されたり、科学的・医学的に根拠が証明されたりしています。
ただ、育児は「経験」も加味されるもの。
育児を経験された年輩の方は「自分のやり方で、子どもを立派に育て上げた」という自信もあるだけに、違いが生じてくるのだと思います。
確かに今では通用しない昔の方法もあり、ストレスを感じているママパパもいらっしゃいましたが、随分前に育児を終了したおばあちゃん・おじいちゃんにとって、今の育児は知り得ない情報。
また、おばあちゃん・おじいちゃんもお孫さんがカワイイと思っているからこそ、あれこれ言いたくなっちゃうのでは?
方法は違っても、育児の大先輩。
「今はこうなんですよ」ということはしっかり伝えて、尊敬の念を持って接していきましょうよ。
今回もたくさんのみなさまのご協力、ありがとうございました。
第274回目のゴーゴーリサーチNOWの投票テーマは「お掃除がんばってますか?」です。今週もぜひ、ご投票ください。
じっくり話せばギャップもクリア。ママパパも、おばあちゃん・おじいちゃんも、子どもたちを愛している気持ちは同じ…ゴーゴー育児!(byミキハウス子育て総研)
Q1: 祖父母(子どものおじいちゃん・おばあちゃん)と接していて感じる、育児についての違い・ギャップはどんなことですか?(5つまで)
Q2: 具体的にはどのようなことですか?また、ギャップをうめる祖父母との良いコミュニケーションの取り方があれば教えてください。
Copyright © 2011 Mikihouse child & family research and marketing institute inc. All rights reserved.
この記事にコメントしよう