妊娠 結婚・妊娠・出産 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
1人目の妊娠時の血液検査で、風疹のHI抗体価が16倍でした。その後、2人目を考え出した頃、ニュースで風疹の流行がよく言われたため、予防接種を受けました。予防接種後、3年経ってHI抗体価を調べたところ16倍でした。接種前と数値に変化がなく驚いています。もう一度、予防接種を受けたほうがよいのでしょうか?接種せずに妊娠を希望してよいのでしょうか?不妊治療を考えており、予防接種の後2ヶ月は避妊する必要があるとのことで悩んでいます。
風疹のHI抗体価が16倍というのは、一応抗体陽性と考えますが、厚生労働省では、念の為ワクチンの接種を推奨しています。接種後3年が経過し一度抗体価が上がった後再度元に戻った、または効果がなかった、と考えられます。
ワクチン接種にて100%の効果が期待できないこと、及び、効果があればその抗体価は十数年も持続するということから考えますと、後者であると考えられます。時間的に余裕があれば再接種をお勧めしますが、37歳という年齢を考えれば、早く妊娠することも大切かと思われます。
医師 産婦人科:西川 吉伸
2016年8月23日
たしかに一時期、風疹が日本で流行って、赤ちゃんにも心配だと思われる気持ち、分かります。もともとの抗体価はちょっと低めの微妙なところなので予防接種をしてもそれ以上に上がらなかったかもしれません。結局は改めて予防接種するかしないか、ということに尽きるのですが、以下の点を踏まえて不妊治療にあたられるお医者さんと相談するしかないと思います。
・既に数年前に風しんの予防接種は受けている。
・もう一度、風しんの予防接種を受けることは特別なことではない。
・風しんの予防接種を受けると抗体価はほとんどの人で上がるものの、再度、風しんの予防接種をしても抗体価が上がらない人もいる。しかし、予防接種をしてしばらくの間は抗体価が上がっているかもしれない。
・再度、風しんの予防接種をすると2ヵ月は避妊しないといけない。お金もかかる。
・一般的に37歳の年齢を考えると焦る必要はないものの、不妊治療を始めるにはできるだけ早いにこしたことはない。
・現在、お住まいの地域では風疹は流行していない。
これらから、もう風しんの予防接種を受けなくていいや、と思うのか、ちゃんと対処したいと考えて風しんの予防接種を受けるか、お医者さんと相談するしかないでしょう。
参考になれば幸いです。
薬剤師:ねこにゃん
2016年8月23日
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