ママの人間関係 ママ・家事・家計 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
我が家は、祖父母と夫と私と3歳の娘の5人家族です。最近、悪さを注意すると輪をかけてやるようになりました。注意するのは私だけです。夫や祖父母は見て見ぬふりです。「悪いことをしたら注意してください」と言っても聞いてもらえません。私が注意するせいか、祖父母といる時間が長くなりました。祖父は、「言う事を聞かないのは、しつけが悪いからだ」と全て私の責任です。夫は「可哀想で叱れない」そうです。
買い物にいくときは、毎回おもちゃが欲しいと大泣きです。夫がいるときは、「今日は買わない約束だよ」と言う私と娘のやり取りが嫌で、夫が買い与えてしまいます。いつも叱っているので、疲れてきて余裕もなく笑顔が出なくなってきました。違う土地から嫁いで来たので、友達もいません。児童センターや保健センターは嫌がって行ってくれません。娘とどう接したら良いか、どうしたら注意を聞いてくれるか、どうしたら約束を守ってくれるようになるのでしょうか?
子育ては、その子どもにかかわる全ての人に責任が伴うことです。ですから、見て見ぬふりは大変無責任な態度です。しかし残念ながら、現実はこのような状況が多いのも事実です。ではどうしたらよいのか?まずはお母さんに躾のポイントをお伝えします。
「3歳の娘」さんへの注意は、今、最優先する内容だったのか?「3歳の娘」さんが理解できていたのか?感情にまかせて叱ってしまった場合、親の興奮が冷めやらない内にまた何かが起きると、大したことではなくても同じトーンで叱ってしまいます。
はた目から見れば、お母さんは一日中怖い顔で怒ってばかりいるように映ってしまうのです。叱るときにはひと呼吸おくと感情をクールダウンすることができますので、やってみてください。それから、理解できていたのかも振り返ってみてください。
伝えるポイントは「私メッセージ」です。娘さんを抱きしめ、「お母さんは、〇〇ちゃんがおもちゃが欲しいと泣いて叫ぶと、悲しくてお母さんも泣きたくなっちゃうのよ」と伝えてください。「今日は買わない約束なのに、どうして守れないの?」では伝わりません。
「あなたは守れない子」では人格否定になりますので、子どもは傷つき反発するだけです。しかし「私メッセージ」は子どもの「行動」を注意します。人格否定ではありませんので、注意も褒めることもできるのです。あくまでもお母さんが子どもの行動に対してどう思ったのかを伝えるのです。
たまには感情的になることもあるでしょう。優等生のお母さんになる必要はありませんが「お母さんはあなたを心の底から愛してますよ」という気持ちを言葉やスキンシップを通して伝えましょう。3歳だから理解できないではなく、3歳でもわかる言葉で伝えましょう。なぜ、おもちゃをガマンしなくてはならないのか。
自信を持ってください。お母さんの存在は子どもにとっては絶対の存在です。一方、ご主人とはトコトン話をしてください。泣いて思い通りにする手段を身につけたら、成長してどういうことになるのかは理解できると思います。
また、何でも言うことを聞くお父さん、おじいちゃん、おばあちゃんはとても便利な存在です。3人とも一生、どんな要求も受け入れ続けられるのでしょうか?「NO」と言った瞬間、これまでの関係は簡単に壊れます。躾の問題ではなく、関係性の問題です。ご主人と何を子どもに伝えるのか、共通認識を持つようにしてみましょう。
子どもへの愛情はご夫婦、そして祖父母も同じように深いものです。価値観の違う大人が4人もいれば、もめ事は普通にあります。しかし、かわいい子どもの成長を願うという共通認識さえしっかり持っていれば、最後は通じるものです。お母さんの笑顔だけは大切にしてください。
心理カウンセラー:番長
2015年8月11日
3人の子どもを育てながら「子どもの自立」をテーマに、教育の技術、カウンセリング、米国のセルフマネジメントなどを学んだのち、上級ケアストレスカウンセラーの資格を取得しました。現在、自立した親子関係構築(Family building)の支援や人事コンサルタントとして、一般個人と企業のサポートに携わっています。みなさん!自立に必要なものはなんだと思いますか?それは夢(ゴール)なのです。
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