予防接種 子どもの病気 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
日本脳炎の予防接種について質問があります。高校1年生の息子ですが、幼稚園の年長の時から約6年間アメリカに住んでおりました。帰国後日本脳炎2期接種の対象年齢でしたが、積極的な接種が控えられていたため、未接種のまま現在に至っています。
しかし、来年修学旅行でシンガポールに行くことや今後の事も考えて接種しようかと迷っております。そこで教えていただきたいのですが、第1期追加接種より11年も経ってしまっていますが、ブースター効果はあるのでしょうか。
予防接種にはスケジュールが決められており、なるべくそれに沿って済ませるべきですが、今回のようなこと以外にも様々な理由で間隔が空いてしまったり遅れてしまうケースがあります。
そうした場合の対応として接種間隔は仕方がないこととして、トータルとしての回数が大切とされていますので、この際ぜひ2期として追加されることをお勧めします。
医師 小児科:桑折 紀昭
2014年8月26日
文面から、日本脳炎の予防接種は、1期初回と1期追加の合計3回、既定どおりの期間・間隔で注射が済んでいるとのことですね。それなら答えは、ブースター効果があると言えます。
厚生労働省のHPにある「日本脳炎ワクチン接種に係るQ&A」のサイトのQ17の答えに『第1期の接種を3回受けた方は、最後の接種から概ね5年~10年毎に1回接種することで、脳炎の発症を予防することが可能なレベルの抗体が維持されることが期待されます。』とあります。
1期追加の3回目から11年だから、10年を超えたらすぐにブースター効果が無くなるとは考えにくいです。今後のためにとお考えなら、今回1回、接種しても良いとは思います。
また、今回の予防接種は2期の定期接種の対象になり費用も軽減されるかもしれません。しかし2期についてはまだ予防接種が勧奨されていないので、病院の医師か保健所に定期接種にしてもらえるか相談するとよいでしょう。
定期接種でなければ任意接種で受けられますが、費用は自己負担です。任意接種でも定期接種と同じワクチンを注射するので効果も全く同じです。参考になれば幸いです。
薬剤師:ねこにゃん
2014年8月26日
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