ストレス、発達障がい 子どもの病気 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
4歳半の男の子です。2ヶ月程前にアメを喉に詰まらせ怖い思いをしたのですが(実際はゆっくり喉を通りました)、その事がとてもトラウマになっているようで、最近何を食べるにも「これ喉に引っかからない?」と聞いてきて、食べる時もほんの少量を1~2分かけてゆっくり噛みます。噛んでいる途中も喉を鳴らし、飲み込もうとした物を口の中に戻すようなしぐさを何度もします。引っかかりそうで怖いと言って噛んだ物を吐き出したり、ひどい時は少し喉を通りにくかっただけで急にパニックを起こしたように大泣きして抱っこをせがんで来る時もあります。
以前は何でもよく食べ、食事も30分程で終了していましたが、最近は食べる量も以前の半量程度、時間も1時間以上かかります。この様な症状はここ2週間程特にひどく、このままでは発育に影響を及ぼさないか心配です。元々とても怖がりな性格です。今後食べることへの恐怖心をどうやって取り除いていってあげればよいでしょうか。
坊やがアメを喉に詰まらせたとき、お母さまも、そばにいらっしゃったのでしょうか。だとすると、びっくりされたことでしょう。大変でしたね。発育への悪影響の問題は、喉を通りやすそうな赤ちゃん用の流動食などを利用され栄養補充して解決を図られてはいかがでしょうか。
つぎに、坊やへの対応について。大切なのは一連の件での坊やの気持ちを認めてあげることではないかと思います。認めてあげるとは、お母さまが坊やの気持ちを察して思いつくかぎり代わりに言ってあげることです。
「あのときはびっくりしたね」「怖かったね」「苦しかったんだね」「喉に引っかかりそうで飲み込むのが怖いんだね」など。傷ついた心をわかってもらい受け止めてもらうことが、坊やが立ち直り自信を取りもどしていくことの第一歩ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
さらに、お母さまが、ご自身のさまざまな不安を取りあえず脇に置き、「どんなことがあっても大丈夫」という雰囲気をただよわせることができれば、坊やの中の安心感はいっそう高まるのではないでしょうか。
また、飲み込むときに喉(首の前)のところをなでてあげたり、「喉の神様」にお祈りしたりといった「おまじない」をするのはいかがでしょうか。
臨床心理士:もとアリジゴク
2014年5月27日
「のどに引っかからない?」と心配しながらお口に入れるのもかわいそうですね。少しの間、食べ物を柔らかくしたり、みじん切りにしたりしたらいかがでしょうか?食べる前に指でつぶしてみたり、安心して食べられることを伝えることを第一に考え、ママと一緒に良く噛んでごっくんすれば大丈夫を伝えてほしいと思います。
「大丈夫よ」と何気なくママが食べて「美味しい!」「食べないならママたべちゃおう」など冗談っぽく交わすのも必要かな?とも思います。そして何より食事を楽しい時間にして欲しいと思います。一緒に何かを作るとか、お友達と一緒に食事するとか、お弁当を作って外でランチなど、環境を変えてみては如何でしょうか?
「もう大丈夫」を十分伝える事も大切ですが、「そんな事もあったね」位の捉え方も必要かな、と思います。でもお子さんがその話を始めたらきちんと聞いてあげてください。話すことで楽になるのは皆同じだと思いますから。
「苦しかったね。ママも怖かったよ」「ビックリしたね」などしっかりお子さんの気持ちに寄り添ってあげることが大切だと思います。まずは美味しく、楽しく安心して食べられる環境にしてあげる事が一番だと私は思います。
この先いつまで…と考えるより、いつもと変わらない毎日で沢山体を動かし、お腹を空かせて食卓につくことができたらいいのにな、と思いました。
保育士:きぬよ
2014年5月27日
二男二女の母、孫二人を持つ元保育士。現在は地域の児童館、保育室などで子どもたちと関わり合いながら、成長していく素晴らしさを肌で感じています。「Nobody’s Perfect」子育て講座のファシリテーターとして育児中のママたちと接し、完璧な親も子どもも存在しない、気持ちに寄り添う大切さが伝えられることを願っています。
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