まなび 育児・しつけ 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
小3の女の子です。とてもマイペースで困っています。小1の弟は時計の針を確認しながら行動出来るようになってきたものの、彼女は時計が読めるにもかかわらず、宿題をせずうろうろして、約束の時間に用事が終わらずお友達を待たせてしまう事が多く、食事も時間がかかり、集団登校の兼ね合いから6時起きになっています。夜は8時に就寝しています。
何か気になる事があるとそちらを優先してしまい、今するべきことや、今していたことをどこかに置き忘れてくるように、全く頭の中からなくなります。何か始めて終わるまでに1時間半位は必要で、毎日、毎食事の度に私はいらいらしてしまいます。思わず声を荒げてしまったり、子ども2人と何かをしようと待っていても、弟は遊び始めても姉はかなりの時間差で始める事が多く、待ちくたびれ片付けてしまい険悪な雰囲気になる事が多々です。
学校では問題なく過ごせている様です。彼女のマイペースに私が気長に付き合っていく方法、また少しでも彼女がストレスなく時間を有効利用出来る様に気づかせる為に、どのように関わっていけばいいですか?
「総領の甚六」ということわざがあります。長子は次子以下に比べておっとりしているという意味です。現代でも長男や長女は、マイペースでおっとりした子どもが多いようです。学校では問題ないということでしたら、彼女の持って生まれた性格かもしれませんし、無意識に「私にかまって!」とお母さんに甘えているのかもしれませんね。
親が気長に付き合うには、「マイペースもこの子の強み」と割り切りましょう。その上で、支障が出ていること、例えば食事の時間や待ち合わせなど、家族で困っていることを伝えて解決方法を話し合ってみてはいかがでしょうか。
生活態度の問題では、「親がしつけなくては!」と一方的になりがちです。しかし、ここで気をつけなくてはいけないのは、親の都合でルールを作っていないかということ。子どもの気持ちを確認する場が大切です。「あなたが時間を気にせずゆっくり食事をすると、お母さんは他の仕事ができなくなってしまい、悲しい気持ちになるのよ」などとわかりやすく伝えてみましょう。
そして次に、「あなたはどう思う?」と気持ちを聞いてみましょう。これに対する返事は、時間がかかることもあります。でも決してせかさずに、子どもの気持ちを尊重して接してあげましょう。「彼女がストレスなく、時間はもっと有効利用できると気づく」ためには、本人が心の底から「これではまずい!」と思わないといけません。学校でも家でもお母さんが思っているほど、彼女自身が困ったり損をしたと感じたことがないのでしょう。
家庭の場合は結局、親が見ていられずに手を出してしまうので、子どもはいつも通りに事が済んだと認識してしまい、問題ある生活態度が改善されないままになりがちです。改善するために、お子さんと一緒にルール作りをしてみたらどうでしょうか。でも、必ずお子さんの意向をくみ入れてルールを決めてください。これを家族内のルールとし、家族全員で守るようにしましょう。
ある程度、時間の概念を持てるようになれば、家族でゆっくりと食事することも大切な時間なんだと理解し、ほかのことにも臨機応変に対応できるようになるはずです。
心理カウンセラー:番長
2012年6月11日
昼間、学校生活で頑張っている分、気遣いから解放され、おうちに帰られてからはホッとし、くつろいでしまうのかもしれませんね。大人が思う以上に子どもたちも学校では勉強や、友達、先生との人間関係に一日中心をめぐらして大変なのでしょうか。
それでも家でもやらなければならないこともたくさんあって、なかなか手につかないお子さんに困ってしまうお母さんのお気持ちはよくわかります。
一度、家でゆっくりお話の時間をとって、なぜ、てきぱきできないか、本当にやりたくないのか、頭でわかっていても疲れていてできないのか、など、行動の裏にある娘さんの気持ちを、娘さんの言葉で聞き出すことができたらいいのかなと思います。
その時一緒に学校のことなども聞いてあげたりしてもいいと思います。それが聞けたら、最初は、しなければならない必要最低限のことだけの優先順位を一緒に考えてあげてはいかがでしょうか。
娘さんがあることをするために、無理のない時間設定を一緒に考えてあげて、自分で決めた時間内で行動するよう約束し、やってしまえば自由な時間がたくさんあるよと、励ましてあげてはいかがでしょうか。あと、時間がかかるとお母さん自身に負担がかかって疲れてしまうことも、娘さんによく話して、協力をお願いされてもいいのではないかと思います。
協力してくれたらとても助かるといった、前向きな言葉をかけてあげてはいかがでしょうか。
行動に線引をしててきぱきこなすのは、大人でもなかなか難しいことですね。大人も子どもも余裕をもって過ごすためには、初めはどうしてもしなければならないこと(ごはん、風呂、宿題くらい)を出来るだけ限定して選び出しそれだけは真っ先にするようにして、少ない項目にゆったり時間をかけて一つ一つ、こなすことに慣れていくことではと思います。
それに慣れて余裕ができたら、またほんの少しずつ増やしていったらいいのではと思います。少ないことでも、計画的にできたら達成感も生まれてくると思います。
先輩ママ:江戸っ子
2012年6月11日
社会にでてから学生時代に優等生だった人が、同じように優等生で過ごしている訳ではありません。私の存知あげているマイペースなお嬢さんは社会にでてから人事部などで優秀な成果をあげています。
また小3位までは頑固に(?)絵画を拒否していたお嬢さんも、何かにめざめてから、現在、美大で意欲的な作品を作っています。
マイペースで確かに時間で区切られるのは苦手ですが、観察力・洞察力があったり、自分で納得するまで推敲したり、彼女達の「NO」には確実性がありました。
① 私(本来の能力)
② こうなりたい私(目標)
③ 評価される私(大人になっても時間や場所での態度評価は意識するものです)
これから小学校4年次を迎えるにあたって、お母さんと一緒に考えておきたい課題ですね。
お稽古事は何かなさっていますか。自分の好きな事から学校とは異なる環境・人間関係やルールを見つめ直すのもいいかも知れません。
同じ環境にいると自然に役割は決まってしまいます。
4年になると自治会活動・クラブ活動があります。そんな中から一緒に自分の好きな事を見つけていくものいいかも知れません。時間を忘れるほど没頭する。好きな事をするためにやらなければならない事を先にすませる、などそんな気持ちが芽生えてくるかもしれません。
例えば、時計にしても、好きなお菓子を作るので時計を見る習慣がついた。好きなTV番組まで時計の針が進むのが遅く感じる。そんな子供らしい楽しみから時間に親しんでみたらいかがでしょうか。
そろそろお小遣いなども検討されたらいかがでしょうか。自分でお小遣い帳をつけながらいくら貯まったら好きな○○を買う。それまで我慢(期待)をする。お手伝いの金額交渉など、生活感のある数字に慣れて行くことも大切な時期ではないでしょうか。
繰り返し繰り返し失敗してポッと別の見方で自分で解決した時に、達成感。格別なものです。
それを褒めて貰って自信がついたり、くじけた時に 時間まで頑張ってみようという気持ちが育っていたと感じます。
ある一定の時間を意識する事。その成果、(①)を知ること、そして、自分に欲張リになること(②)客観的(③)になること、親子の課題として取り組まれてみてはいかがでしょうか。
幼児教室講師:Karina
2012年6月11日
3人の子どもを育てながら「子どもの自立」をテーマに、教育の技術、カウンセリング、米国のセルフマネジメントなどを学んだのち、上級ケアストレスカウンセラーの資格を取得しました。現在、自立した親子関係構築(Family building)の支援や人事コンサルタントとして、一般個人と企業のサポートに携わっています。みなさん!自立に必要なものはなんだと思いますか?それは夢(ゴール)なのです。
関東出身ですが、結婚後はずっと関西に住み、子ども二人を育てました。今の世の中はお母さんたちにとって抱えるべき問題がありすぎて、本当に大変だと思います。つたない経験の中でしかお話しできないかもしれないですが、心配を抱えたお母さんたちが少しでもほっとできるアドバイスができたらいいなと思っています。よろしくお願いいたします。
幼稚園までの時期は、それぞれにあわせて、それぞれの「お答え」があります。最近では、ご両親さまの時代とは「何かが違う…」。ご両親さまにとっても「初めて」も多い筈!少し先を見て「最後を大切に」。ご両親さまと共に、健やかな成長のお手伝いができるアドバイザーでありたいと願っています。
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