家計・教育費 ママ・家事・家計 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
子どもが2人(3歳・1歳)の4人家族です。4年前に住居を購入し、主人はおよそ1,500万,私は1,200万のローン(35年・固定金利)を組みました。繰り上げ返済は早い方がよいとのですが、毎月返済、1年に数回、1年に1回のどれがよいでしょう?
2.000万貯まったら(現在1700万)、1000万は手元に残し、残り1,000万をまとめて返そうかと思っていたのですが、主人が「手元にある程度残しておいた方が…」と言うので、あまり多額の金額を返済することもできません。
万が一のために貯金はどの程度あった方がよいのでしょう?また、ローンを早く返済して貯金に回した方がよいのか、ローンの繰り越し返済は後にして、学資保険など貯金をした方がよいのかも教えてください。
ご質問の内容
(1) 返済の時期やタイミングはどうすれば良いのか?
(2) 1,000万円を返済に充て、残りを手元に置いておいたほうが良いのか?
(3) 万が一の際は、貯金はいくらあったほうが良いのか?
(4) ローンの繰上返済を後にして学資保険を活用したほうが良いのか?
ライフプランニングの考え方
1.これからの人生において生活費などの必要額がどれくらいかを算出する。
その上で、現状の収入と支出の金額を把握する必要がある。
2.上記1の算出を終えたら、必要な金額をどこから賄えば良いのかを考える。
給与で対応出来るのか、保険を活用するのか、などです。
一般論として、万が一の際は保険を活用するのが最も効果的と思われます。
3.総論としては全体的なバランスを取る事が大切です。
支出が多ければ生活が破綻しますし、過度に支出を減らす事もあまり良いとは言えません。
重要な事は、目的は何かを明確にする事です。
繰上返済のメリット
繰上返済を行うメリットは、金利負担の軽減にあります。金利は元金に対して発生しますので、元金を減らす事は最終的な返済額を減らす事になります。
繰上返済のデメリット
家計収支においてデメリットはありませんが、繰上を行う事によって貯蓄が減りますので、バランスが重要と思われます。つまり多少なりとも貯蓄は残しておく事が望ましいと言えます。
アドバイス
(1) 返済タイミングを年に数回、1回…どれがベストか、という事について明確な答えはないと思います。大切な事は今後のライフイベント(5年後に車を購入するなど)がどのようになっていて、いくら資金が必要になるか、という事だと思います。ですから、簡単でも良いので、先ずは今後のライフデザインをどうするのか、どのような人生を送りたいのか、を書面で描いてみてはどうでしょうか。
(2) 個々の状況はそれぞれですが、仮に1,000万円を繰上返済に充てても、今の家計状況では差程問題はないと思います。そして、ご主人の言うようにある程度資金を残しておくという事は良いと思います。
(3) 万が一、という定義は曖昧ですが、一般的に世帯主(働き手)の死亡や失業などが挙げられます。
①死亡リスクについては保険の活用が最も良いと言えます。よくある質問で「掛け捨てと養老とどちらが良いのか」、と疑問に思う方が多いと思いますが、世帯主の死亡(残された家族への生活費の確保)に関しては、定期保険(掛け捨て)が良いと言えます。考え方としては自動車保険と同じです。少ない金額で大きな補償を得る、という事です。
また、遺族年金や労災保険(業務中の事故)、会社独自の保障などもありますので、一度ご確認されたほうが良いと思います。
②失業については失業保険がありますが、それだけでは足りませんので、自己資金を準備しておく必要があります。現状ある資産の全てを繰上返済に回すのではなく、ある程度は残しておく事が良いと言えます。
(4) 教育資金については、学資保険が良いと思います。理由は二つあります。
①学資保険→保険会社での運用,貯蓄→銀行預金など、その他タンス預金
利率に大きな違いがあり、将来受け取る金額に大きな差が出ます。また、タンス預金には金利が発生しません。また、学資保険の優れている点は貯蓄と保障の両方に備えてある事にあります。一度、保険会社に見積もり依頼をされてはどうでしょうか。
②手元に置いておくとどうしても使ってしまうのが人の常、とでも言うのでしょうか、勿論全ての人がそうではありませんが、初めから保険会社に天引きされていたほうが、家計管理が楽である事は間違い有りません。
家計管理はバランスが大切です、つまりローンの管理、今後の資金計画や教育資金の管理など全体のバランスを考え、優先順位をつけながら計画を立てる事が良いのではないかと思います。
ファイナンシャルプランナー 消費生活アドバイザー:ピッコロ
2011年10月 7日
消費生活相談から家計相談など、家庭の抱える様々な悩みに力になれればと思います。当事業所は、女性のための家計と企業経営の支援を事業コンセプトとしています。家計全般の相談・経営相談から、主婦のための創業支援など。詳細は水戸H&BコンサルティングのHP・ブログをご参照ください。
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