歯 子どもの病気 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
先日、次男の2歳児健診に出かけてきました。その際に、歯科検診があったのですが…、実は1歳6ヶ月健診のときに「虫歯になって溶けていた歯が、転んだかぶつけた拍子に欠けて象牙質まででてきちゃっています」と、診断していただき、その後フッ素を塗る治療を続けていました。
しかし、今回は「虫歯が原因ではなく、形成不全だと思います」と診断されました。形成不全?正直よくわかりません。今後、どういった症状になっていくのか?どういった治療法があるのか?永久歯はどのようになってしまうのか?不安です。ちなみに歯は前歯の上4本、下2本が対象です。よろしくお願いいたします。
歯の形成不全と診断されたとのこと、これは歯の一番表層にあるエナメル質のつくりが弱いことを示しています。虫歯になりやすかったり、衝撃で削れたり欠けやすいことも心配されます。
おそらく2歳健診で前歯がそろったときに、いずれも同じような状況があることがわかって形成不全の診断がついたものと思われます。
通常、形成不全の程度が少なければ、お手入れを丁寧にしてフッ素で歯質を強化することでしばらく様子をみるだけですが、程度が強く虫歯が進みやすいときには、3歳ごろをめやすに治療を検討します。
一人でチェアーに座れるようになれば、崩れた部分を歯の色の詰めもので補うことができます。
なお、永久歯の作りとは直接関係しませんので、こちらはあまり心配なさらなくてよいと思われます。ただし、遺伝的にご両親ともに歯の質が弱い場合は、それを引き継ぐ可能性もあります。
少なくとも形成不全の歯がある場合は虫歯のリスクが高いものと考えて、お手入れやお食事、おやつの摂り方を注意しましょう。
医師 歯科:岡本 千春
2011年9月 9日
歯科医。専門は矯正歯科。「おもしろいと思うことをする」がモットー。現在ヘルスカウンセリングを勉強中。
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