ストレス、発達障がい 子どもの病気 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
息子は一人っ子で甘えん坊、友達とけんかしてもすぐに負けて泣くような子です。テレビで戦い、喧嘩、爆発、破壊といったシーンが出てくると、パニックになってしまい、ものを突然投げたり、壁や床に自分から激突して泣き出してしまいます。
映画の宣伝、地震や交通事故のニュース映像といったものから、子ども向けのヒーローもの番組、はてはアンパンマンがバイキンマンに負けそうになる場面にまで反応します。
家では穏やかなものだけを選んで見せていますし、ニュース番組すら子どもの起きている時はほとんど見ませんが、家電店に展示しているテレビの映像を見たり、友達の家でDVDを見せてもらってもパニックになってしまいます。
今後、子どもだけを友達のお宅へ預けて遊ばせてもらったりする機会もあると思います。その時におもちゃを手当たり次第投げたり、壁に体当たりしたりでは他のお子さんにけがをさせたり、家を傷つけないかと心配です。
こういうものが嫌いなら嫌いでいいのですが、もう少し穏やかな反応で済ませられないかと悩んでいます。
例えばご家族のケンカを目にした時や、公園などで誰かが喧嘩していた時、TV映像ではなく、写真や絵本などで、そのような場面を見た時に、同じようにパニックを起こされますか?
TVの場面だけに反応するのであれば、TVの中の映像と、現実が一緒になっているからかもしれません。TVの場合、音声・映像ともに実際よりも誇張されますから、大きい音や、激しい映像効果のようなものに、反応していることも考えられます。
本を観たとき、そして実際に喧嘩を見たときや喧嘩をした時にもパニックを起こされるようでしたら、「ケンカや戦い」「破壊」そのものに対して、少しザワザワするのかもしれません。
アンパンマンがバイキンマンに負けそうになる場面についてなんですが、ケンカや戦いの場面では、私たち大人も感情が動きますよね。ただでさえ感情的になりやすい、そんな場面です。アンパンマンはヒーロー的な存在で描かれています。そのヒーローが負けそうになる。「勝ってほしい存在」が負けそうになる。なぜ?勝ってよ!そんな想いがあるかもしれませんよ!
大人の場合は、きっとあとで復活するという推測もできますが、子どもはその時々が勝負ですから。事故場面や破壊場面についても、ひょっとすると同じことが言えるかもしれません。
特に事故の場面は結果のみ映されていますから、「どうしてこんな風になるのかわからない、得体のしれない恐怖」となる場合も。破壊についても、「なぜ壊すの?」という、理由がわからないことに対する不安。そんなことがあるかもしれません。
ケンカや戦いについても、実は「争う」理由がわからない不安があてはまる場合もあります。
その場面が出てきそうになった時は、事前に「出てくるけど大丈夫」なことを伝えるようにする。お子さんが「いやや」「怖い」と言いながら、パニックを起こしているときは、「いややったね、怖かったね」と、お子さんの気持ちを復唱する。
そして、意外に効果があるのが、「場所を変える」です。パニックを起こしている場所から移動してみると、パニックが落ち着きやすくなる場合もあります。
こういう場面がいつでてくるかわからない緊張。お子さんがいつパニックを起こすかがわからないという不安。お子さんだけでなくママのお気持ち、痛いほどわかります。ママお一人ではなく、地域の保健師さんなど、実際にお子さんの様子をみながら、他の方と一緒に考えてみるというのはどうでしょうか?
お子さんだけでなく、ママの負担を減らすのもとても大切なことですから!
理学療法士:白熊
2008年9月 1日
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