歯 子どもの病気 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
入園前の保健所の歯科健診でも、園や歯科医院での歯科健診でも反対咬合(前歯6本のみ)と診断されています。
私自身も前歯6本のみが反対咬合で、小学校2年生くらいに歯科矯正(マウスピースのようなもの)をしたので遺伝だと思うのですが…。
歯科健診をしていただいている先生には、永久歯に生え変わる時期まで様子を見ていきましょうと言われています。
私が矯正した頃とはいろいろ変わってきていると思いますが、前歯6本の矯正にはどれくらいの期間がかかるのか、またどのような矯正方法があるのか知りたいと思っています。
すでに前歯の噛み合わせが反対になっている場合には、本格的矯正というよりは、まず咬合誘導といわれる処置をしておいたほうが、今後の噛み合わせ、顎の成長発育を良好に進めることができると思われます。
この咬合誘導というのは、たとえば下の顎が上の顎よりでている(いわゆる受け口の状態)、発育し過ぎている場合には、下の顎の成長を抑制し、上の顎の成長を促進するような力を加える装置(キャップ)を装着したり、前歯の噛み合わせが反対である場合には、その噛み合わせを治す装置を装着することによって、噛み合わせや顎の成長を妨げない機能と形態の維持をするための治療をいいます。
その時期や方法はその状態によって異なりますので、治療医の診断によって行われます。乳歯の場合も、やはりかみ合せは正常に戻しておいた方が今後のためです。
顎は、まず上の顎が成長し、その後下の顎が成長するため、もし噛み合わせが反対の場合、下の歯がひっかかり上の顎は成長できなくなってしまい、下の顎は上の歯のひっかかりがないためますます成長してしまうからです。
これでは上下の顎のアンバランスはひどくなるばかりです。遺伝的に反対咬合の傾向がみられるので、早めに専門医(小児歯科専門医あるいは矯正医)で診断、治療していただいたほうが安心です。
今、受診している歯科医は一般医でしょうか、それとも専門医でしょうか。もし専門医が診断しているのであれば、その先生が言われるように永久歯に交換するまで待っていいと思います。きちんとした診断後の判断だと思いますので。
不安や心配があるのであれば、主治医にもう一度相談されるか、あるいは専門医を受診されることをお勧めいたします。
医師 歯科:篠崎 由香里
2009年4月 6日
ママはすでに反対咬合が直っているのでしょうか?下あごの骨がこれからも前に伸びやすいと予想される場合は、かみ合わせの改善は、できるだけ永久歯が生え変わるまで待って、様子を見ることが多いです。
でも、骨のバランスがそれほど悪くない場合は、乳歯列の時期から治療にトライします。
型採りができる4歳ごろのお子さんでは、マウスピースのような装置をオーダーメイドしたり、既製品を用いて、早めに顎のズレや前歯のかみあわせを治す矯正を始めることができます。
(期間は1~2年)あるいは、永久歯の前歯がそろう1~2年生ごろに、反対咬合を直す装置を入れることもあります。
いずれも顎の成長パターンを予測して、適切な時期に適切な装置を検討する必要がありますので、できれば小児歯科や矯正歯科をかかりつけにしていると安心ですよ。
医師 歯科:岡本 千春
2009年4月 6日
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