ほめ方しかり方 育児・しつけ 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
2歳になったばかりの男の子ですが、何をするにも激しく「いやいや」をして泣き叫びます。自我が芽生えて「いやいや」をするとは聞いていましたが、ここまでひどいとは思っていませんでした。
何かよい対処法は無いものでしょうか。そして、いつごろまで続くのでしょうか。
2歳位になると、ほんと何をするにも激しく「いやいや」がでてきますよね。自我が芽生えて…とは言いますが、個人差も大きいし、実際にすごくいやいやされると、大変ですよね。
対処法として、ひとつは、あまりいやいや言っているとき注目しない事。大変ですが、さらっと流したり、いやいやしてるときにあまりやり取りをしない事でしょうか。
結局、嫌と言うのが目的な面もありますから、納得させようとしたり、「はい」と言わせないとと思うと、泥沼にはまってお互い大変&いやいや状態が長引いてしまいます。
同じ「いやいや」でも、いやいやを聞けるもの(どちらでも良いもの)、聞くのは難しいものに分けて考えて、聞いてもいいものは、「分かった」と、子どもの言い分を聞いたり、逆に聞くのが難しいものは無理に言葉で納得させようと思わず、行動で示す方が良いです。
○○欲しいといわれたときに、いやいやが長引くともらえるのだと、たくさんいやいやするでしょうし、何とかこうだからね、と説明しても、子どもって納得しないです。
そんなときは、「おしまい」「今日はないよね」等と一言いってあとは、実際にあげない(態度で示す)事が大切です。
子どもって、口で色々言われるよりも、目で見て感じた事からたくさんのことを学んでいきます。なので、これは大きくなってもいえることですが、注意するのは少なめにして、あとは態度や行動で示す方が、失敗等から子どもはたくさんのことを学べるんですよね。まあ、せっかく自己主張しても、何も聞き入れてもらえないのでは、子どもも大変ですが、いやいや言ったらなんでも聞いてもらえると思うのも、将来お互いが大変ですからね。
いやいや言われるのは大変ですが(苦笑)、そんな時、前のことを気にしたり、細かい部分ややり取りを気にしてしまうと、どうでもいいことでも、聞きたくなくなったりしますから、なるべく気分転換したり、何かいい方法を見つけて、そのつど新鮮な気持ちで接する事ができると良いですね。
いやいやのときはあまり反応しないようにしつつ、ちゃんとお話を聴いたり、いやいや言ってないときこそ、たくさん注目してあげると、早い時期になくなっていくと思います。
あとは、その場の対処としては、自分で選択させるようにするのも結構ききます。
不自由な二択と言いますが、たとえば、外に行くのに靴を履こうね、と言ったら「いやだ~!」となるけれども、「白い靴とと赤い靴とどっちの靴はいていく?」と言ったように、本人に決定させつつも、大枠はこちらで用意してる接し方も、時々織り交ぜると良いですよ。
公認心理師:ふみ
㈱児島教育研究所代表取締役、全国認可保育所東京都認証保育所協会副会長・小規模保育部会長、江戸川区小規模保育所連絡会会長、江戸川区児童発達支援連絡会会長、元日本個人心理学会常任理事。保育士として働く中で、子ども達の気持ちを受け止め、一人一人と向き合う保育がしたいと保育園を立ち上げたのがスタートで、現在は小規模保育所にっこりハウスの園長として乳児期の保育や保護者支援に関わる他、学童保育や、児童発達支援・保育所等訪問支援にっこり相談室を運営し、発達障害や気になる子どもの支援、心理カウンセラーとして、子育て相談や保護者や保育者向けの研修、ひきこもりやニートや非行少年の支援等子どもたち全般に関わる活動をしています。子どもって、本当に純粋でまっすぐな心を持っているんですよね。それゆえに時として困った行動となって現れることもありますが、少しでもその思いを伝えることができ、子育てを一緒に楽しんでいけたらと思っています。
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