お友だち 育児・しつけ 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
公園のすべり台やブランコを「私の」、砂場で遊んでいても「他の子は使っちゃダメ」といいます。マンションのエレベータでも他の方が乗ってくると「だめ」といったりするので、気を悪くされないかヒヤヒヤしてしまいます。またお菓子を食べていて「ママに半分ちょうだい」といっても「全部あたしの」と食べてしまいます。
保育園では仲良く遊んでいるようですし、義家ではいとこ(4歳)と仲良く一緒におもちゃで遊べてるのですが、私の実家ではいとこ(3歳)と遊べません。「○○ちゃん(姉の子ども)はおばあちゃん家きちゃだめ」と怒ります。
お正月に私の実家に泊まった時は、すごく娘が怒って大暴れで、姉の子どもが遊びにきている間は違う部屋で遊んでいました。家に帰ってからも「○○ちゃんが着てた服がいい」とか「○○ちゃんダメ」と何かの拍子に思い出しては怒っています。
たぶん実家の母が、姉があまり子どもと一緒に遊んであげないので代わりに遊んであげているのを見てやきもちを焼いているのだと思います。
保育士&3児の母です。お悩みの件、とてもよく分かります。我が家の第1子の娘も、3歳半頃、そうでしたし、第2子の息子も、同じような「ひとりじめ」がありました。
公園で、親戚の集まりで、何度もヒヤヒヤ、居づらい思いをしました。
第1子の時には一緒に遊べないのなら帰ろう、とさっさと公園から引き上げたり、いとこから離れて過ごしました。それだけ大人の手も足りましたし、離れる場所もあったので。
でも、遊具で遊びたいし、お友達やいとこのことが気になるんですよね。「遊びたかったね、次は一緒に遊べるといいね」と言いながらとぼとぼ帰ったことを覚えています。
お子さんも「○○ちゃん、ダメ」と言いながら、「○○ちゃんが着ていた服がいい」と言っていますし、とてもいとこのことを気にしているようですよね。きっと一緒に遊びたい気持ちもあるのでしょうね。
3歳半位になると言葉も良く出て来て、言葉で自分の気持ちを伝えられるようになります。どの年齢でも子どもは『自分が主人公でありたい』という気持ちがありますが、それがダイレクトに言葉で表現されるので、喧嘩も絶えません。
お友だちが遊んでいて楽しそうなら、すぐ自分もその遊びの主人公になろうと奪ってしまいます。いとこが可愛い服を着ていたら『憧れ=自分のものにしたい』と『主人公』になりたがります。 それが子どもの当たり前の姿・健全な成長過程です。
そうやって色々やってみて、遊びや生活習慣を身に着けたり人と関わって(喧嘩して)相手を知り、関わり方を知っていきます。
お子さんがそういう姿を見せているのは沢山のことを身に着けようとしている意欲、成長の表れだと思って喜ばしいことと思っていただいてもいいと思います。
とは言え、公園で遊具を独占したり、おやつを全部食べてしまったり、いとこと喧嘩ばかりは困りますよね。
独占したいという時期は多かれ少なかれ誰にでもあることなので、察して譲ってくれたりすることもあるでしょう。 お子さんは譲られたり、独占を実現できることがあると思います。
そういう時には「~貸してもらって(使えて)良かったね。使うの、上手だねー。」と嬉しさ、楽しさを共感して満足させた後、「お友達も使いたかっただろうね。お友達も貸してもらえたら、嬉しかっただろうね」とさりげなく他の子の気持ちにも気付かせてあげ、「貸してあげられたらすごいなー」「さっき貸してくれたお友達、すごいよね。貸してくれたの、とっても嬉しかったものね」と人に貸してあげることでの『主人公』になる素晴らしさを話してあげます。
人と関わってみること、自分の気持ちを表現してみることは子どもにとって今の時期が初めてのことです。初めは出来なくて当たり前。泣いたり喧嘩したりするのが当たり前です。
大変だと思いますが、お子さんの成長を信じて関わってあげてくださいね。
保育士:かめごん
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