すいみん 育児・しつけ 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
息子が夜中に突然起きて遊びだし、そのうち突然寝ることが続いています。これは“夢遊症"というものなのでしょうか?
何か原因があるのでしょうか?また、治る方法はあるのでしょうか?ストレスか何かが影響してしまっているのでしょうか?毎晩のように続くとさすがに私も辛くて・・・。
普通に起きて遊んで、またすぐに寝てしまうんですよね?夢遊症と言うよりは、どちらかと言うと、生活リズムがちょっとみだれただけかな?と思います。小さい子はまだまだ、生活のリズムが不完全ですので、ちょっとした刺激でずれてしまいます。
たとえば、お昼寝の時間が長かった、親戚が遊びに来た、楽しい事があった、嫌なことがあった等々、少しの生活パターンの変化でも、影響を受けたりするんですよね(それは悪いことではなく、そういう傾向があるだけです)。
基本的なことですが、日中の外遊びなど、活動量を増やしてみたり、朝起きる時間を少し早くしてみたり、と言ったことが有効かもしれません。あとは、成長して体力がどんどん増えていきますから、運動量が今までと同じだと、体力があまって夜起きる(寝ない)、というのもよく見られます。
夜起きて遊びだすというときは、一日の生活の流れ全体で見て行きます。全体の流れで気になるところがあれば、ちょっと変えつつも、一時的なものですから、すぐ収まると思います。
あとは、あまり相手をしないこと。夜遊んでもらって楽しい経験をすると、また遊びたくなりますよね。
ちなみに、いわゆる夢遊症と言うのは、寝ているのに何かしている、本人にあまり意識が無いパターンです。 原因ですが、子どもの脳がまだ発達中だからです。睡眠に関する中枢部分が、まだまだ未発達なので、寝ているときに半覚醒になってそういった行動が出ますが、大体決まった時間に1回だけ出たりですので、動き回って危険が無ければ、そっと見守っておくのが一番です。
おねしょや、夜驚(夜中に突然叫んだり、泣き出したり、おびえたりして、話しかけても反応は無く、少しするとまた寝てしまう)といったことも、同じような理由で起こります。大きくなって、小学校に入る頃には治りますよ!あまり気にしないことが一番です。
ストレス=悪いものと捉えられていますが、実はストレスと言うものは存在しないんですよね。ストレッサー(ストレスの元となるもの)に接したときに、その人が感じる物がストレスです。
そして、多すぎても困るけれども、無くてもとても困るものです。遊園地に行ったり、お誕生日会をしたり、楽しい思いをしたりと、楽しいことでも、それも大きなストレスです。
そして、大切なのは、ストレスを受けない生活をするんでなく、きちんと対処する力が育っていくことなんですよね。
それにしても、毎晩のように続くとほんと大変ですよね。私も夜勤で、夜寝てくれなかったり、夜泣きがすごいのを経験してきましたが、ほんと辛いですよね。
一つは、夜ぐっすり眠れるように、お昼寝の時間を減らしてみるのもいいかもしれません。あとは、一時的なものですから、ちょっと大変ですが乗り切りつつ、愚痴を聴いてもらったり、好きなことをして気分転換したりして、ママのストレスを発散させてくださいね♪
公認心理師:ふみ
㈱児島教育研究所代表取締役、全国認可保育所東京都認証保育所協会副会長・小規模保育部会長、江戸川区小規模保育所連絡会会長、江戸川区児童発達支援連絡会会長、元日本個人心理学会常任理事。保育士として働く中で、子ども達の気持ちを受け止め、一人一人と向き合う保育がしたいと保育園を立ち上げたのがスタートで、現在は小規模保育所にっこりハウスの園長として乳児期の保育や保護者支援に関わる他、学童保育や、児童発達支援・保育所等訪問支援にっこり相談室を運営し、発達障害や気になる子どもの支援、心理カウンセラーとして、子育て相談や保護者や保育者向けの研修、ひきこもりやニートや非行少年の支援等子どもたち全般に関わる活動をしています。子どもって、本当に純粋でまっすぐな心を持っているんですよね。それゆえに時として困った行動となって現れることもありますが、少しでもその思いを伝えることができ、子育てを一緒に楽しんでいけたらと思っています。
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