きょうだい 育児・しつけ 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
おしゃべりを始めたのも早く本当に口達者な子でした。下の子が生まれてから時々話しにくそうにしたりどもるようになりました。一時はましになっていたのですが、最近になってまた言葉がなかなか出てこなかったり、どもったりと気になるようになりました。接し方もいままでと全く変わりなく愛情はかけているつもりなのですが…。
下の子が生まれると上の子にこのようなことが現れたりするというのも聞くのですが、どのくらいで元のようにしゃべることができるようになるのでしょうか?
実際に今までたくさん話されていたのが、話しにくそうにしたり、どもるようになったりすると、いつ治まるんだろうと心配になりますよね。
たくさん話す子というのは、それだけ「言葉にしたい、伝えたい」思いをたくさん持っているんですよね。実は、そういった子の方が、話しにくそうにしたり、どもったりしやすかったりします。
大人は無意識にやっていますが、思いがたくさんあると、その思いを瞬時に言葉にし声に出すことに手間取ってしまうからです。英会話を習い始めた大人も、似たような状態ですけどね。緊張したり、精神的な面も大きく影響したりしますが、悪いことでは無いので、心配しなくて大丈夫です。
言葉を聞こうとするとどうしても気になってしまいますが、話したい思いの部分を聴いてあげてくださいね。言い直させたりはしないで、話すのを待ってあげるのが大切かな。
話すことに緊張してしまうと、それが引き金となってどもって→また話すことに緊張して・・と長引いてしまう事もありますが・・。それでも必ず治まりますから、心配しないで下さいね。
これは色んなことに言える事ですが、「今までできていた」ということは、「できて当たり前のこと」で無く、「できるように常にがんばっていた」ことなんですよね。
なので、何か他の事が増えると、急にできなくなったように見えるときがあります。そんなときは暖かく見守ってあげてくださいね。子どもの成長を信じてあげる、それが一番の特効薬だったりします。
第2子が産まれるというのは、子ども(第1子)にとって、人生最初で最大の苦難なんですよね。今まで全ての愛情や注目を一身に浴びていたのが、半分になってしまうためです。けれども、同じように愛情をかけているのですからしょうがないですし、悪いことだけでなく良いこともたくさんあります。
何より成長のための大きな糧となるものです。お子さんは、弟ができて、生活や環境が激変したことに対して、自分なりに処理(成長)しようとがんばっているんですよね。
その状態になれたり、成長していくと、自然にこなせるようになっていきます。個人差はありますが、治るときはパタッと普通に喋りだしたりします。進んだり戻ったりしますが、普通にしゃべってくれるようになりますから、心配しないで下さいね。
あと、お子さんに負担にならない範囲で、役割をあたえてあげる、頼りにしてあげるのも良いと思います。そして、手伝ってくれたり、助かったときは、「ありがとう」とたくさん感謝の気持ちを伝えてあげてくださいね。
家族の中で自分の居場所(役割)を見つけることで、困った行動の半分以上が解決したりしますので。
公認心理師:ふみ
㈱児島教育研究所代表取締役、全国認可保育所東京都認証保育所協会副会長・小規模保育部会長、江戸川区小規模保育所連絡会会長、江戸川区児童発達支援連絡会会長、元日本個人心理学会常任理事。保育士として働く中で、子ども達の気持ちを受け止め、一人一人と向き合う保育がしたいと保育園を立ち上げたのがスタートで、現在は小規模保育所にっこりハウスの園長として乳児期の保育や保護者支援に関わる他、学童保育や、児童発達支援・保育所等訪問支援にっこり相談室を運営し、発達障害や気になる子どもの支援、心理カウンセラーとして、子育て相談や保護者や保育者向けの研修、ひきこもりやニートや非行少年の支援等子どもたち全般に関わる活動をしています。子どもって、本当に純粋でまっすぐな心を持っているんですよね。それゆえに時として困った行動となって現れることもありますが、少しでもその思いを伝えることができ、子育てを一緒に楽しんでいけたらと思っています。
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