歯 子どもの病気 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
1歳9ヶ月のうちの子は笑う時など下あごを出します。歯磨きをしている時「イーってして」と言うと、下の歯が前に出て上の歯が奥になります。噛み合わせが悪いのでしょうか?矯正しなければいけなくなるのでしょうか?このまま放っておいても大丈夫ですか?すごく心配でなりません。
お子さまはまだ1歳9ヶ月ということで、たぶん奥歯の噛み合わせが完成されていないはずなので、まだ不正咬合かどうかは確定できません。つまり矯正が必要となるほどの噛み合わせかどうかはこれからの歯並び次第である、ということです。
子どもの顎の関節は柔らかいので下の顎を前に突き出すのは容易で、本当に上下の顎の関係が悪いのかどうかは、奥歯の噛み合わせが完成してからのことです。今はしばらく待ってください。
そして、もし奥歯の噛み合わせが正常なものとは異なるようであれば、歯科医院を受診されてはいかがでしょうか。奥歯の噛み合わせが完成するのはだいたい2歳6ヶ月~3歳くらいです。それまではあまりご心配されませんように。
医師 歯科:篠崎 由香里
2005年11月 8日
2歳前のお子さんでしたら、奥歯が生え始めているころでしょうか。この時期のお子さんは、まだ噛む場所が定かではなくて、下あごをいろいろに動かしたりします。上下の前歯4本ずつしか生えていないのでしたら、まだ心配するのは早いと思われます。
奥歯も生えてしっかりかみ合わせた時に、前歯を逆にかんだり普通にかんだりするなら、これもあごを動かしているだけですので心配ありません。奥歯でかんだ時、常に逆になるなら少々要注意です。
確認するには、たとえば寝ているときにそっとかみ合わせてみるとよいでしょう。寝ていればあごの力は抜けていますので、普通にかめるなら大丈夫、前歯が逆にしかかめないのでしたら、反対咬合と判断できます。
さて、もしご両親や祖父母など身近な方々の中に、反対咬合の方がいらしたら、もしかすると骨格の形態が遺伝して似てくる可能性はあります。ただし、下あごが成長のピークを迎えるのは小学生になってからですので、あごの骨に問題があっても、そこに対処するのは早くても小学生からとなります。
骨の形に問題がなく、前歯同士がぶつかるためにあごを前に出す癖がついた場合は、矯正的に歯を少し動かして普通にかめるようにします。多くの歯医者さんでは、「前歯が永久歯に変わってからも逆のかみ合わせだったら、そのとき歯を動かしましょう」とおっしゃるのではないかと思います。
私は、小さなお子さんでも正しい位置でかむ習慣をつけるために、早ければ3歳頃から乳歯を動かすことがあります。いずれにしても、お子さんがきちんと歯科治療を受けられる3歳過ぎに噛みあわせが反対なら、かかりつけの歯科医院でご相談ください。それまでは、あまり心配しすぎないで大丈夫ですよ。
医師 歯科:岡本 千春
2005年11月 4日
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