保育園・幼稚園 育児・しつけ 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
年中の女の子です。毎日登園させるのに一苦労です。お友だちに引っかかれ、爪あとをつけてきたこともありますが、特にいじめられている様子は感じられません。ところが「あんたなんか大嫌い」と言われるから幼稚園へ行きたくないと言い出し、先生に聞きました。
すると、先生がお友だちに聞いたら「言っていない」、うちの子にも聞いたら「気のせいだった、言われていない」と言ってますと返事が来ました。
今まで嘘をついたことはなかったのですごくショックでした。こんな嘘をついてまで行きたくないのか、本当のところはわかりません。でも相手の子をどうやらあまり好きではないし、グループになるのは嫌みたいです。
決まったお友だちもいないようで、行くのは嫌かもしれませんが、こんなことをしていたら本当にお友だちもできないのではと心配しています。
ママ先生のニックネームで、ご相談にお答えしています。保育室を主宰していて、ママ先生は子どもたちから呼ばれている愛称です。
お子さんが、ウソをついてまで幼稚園に行きたがらないのですね。幼稚園に楽しく通ってほしいと思っているのに、いきたくないといわれると心配になりますね。
お子さんは、今年入園されたとのこと、はじめて家族から、お母さんから離れた不安と、強まった自立心とで、とても複雑になっていると思います。
こんなとき、子どもは「自分の事をもっと見てほしい、関心を向けてほしい」という思いが強くなり、お母さんを困らせて、叱られてでも関心を引こうとします。
お子さんが幼稚園に行きたがらないと、親としては、なんとか行かせようとして、いろいろ声をかけますよね。もしかしたら、お子さんに、「なぜ、行きたくなくないの?」と、よく聞いていませんか。
“なぜ"を追求されると、それに答えようとしますし、理由をつくって、自分を守ろうとします。子どもには、ウソをついているという意識はありません。そのことを責められると、ますますこじれてしまいます。
幼稚園では、心配なく遊んでいるようですので、帰ってきたら、「今日も元気に幼稚園で遊べてよかったね。」「楽しそうにしていると、ママもうれしいな。」といった具合に、明るい視点から、お母さんの気持ちを伝えたり、幼稚園であったことを話してきたら、「嬉しかったね」とか「イヤな気分だったのね。」というように、そのときの状況に共感するような声かけで、お子さんの毎日の行動に、関心を向けてあげると良いかと思います。
“ちゃんと見てくれている”“話を聞いてくれる”と安心し、親子の信頼も増してゆきます。
お友だち関係については、親としてはとても気になるところですが、本当のところは、当人同士にしかわかりません。いろいろな子と関わりながら、お子さん自身が時間をかけて、他人との付き合い方を学んでゆきます。
お子さんは、今年、家族の中から、一回り大きい社会へと出て、いろいろな経験を積み始めたばかりです。これも、ひとつの通過点として、お子さんを信頼し、見守っていてほしいと思います。
チャイルドマインダー:ママ先生
Copyright © 2011 Mikihouse child & family research and marketing institute inc. All rights reserved.
この記事にコメントしよう