皮ふ 子どもの病気 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
冬になってから肌がかさかさして、アトピー性皮膚炎と診断されています。
乾燥肌を治すようにと言われていますが、子どものお肌の基本的なケアの方法を教えてください。
一般に、乳児期初期には、顔面を中心に湿疹が出現しますが、幼児期には、体幹・四肢の湿疹が主体となります。とりわけ、思春期前までは、皮脂腺の分泌が低下しますので、アトピー性皮膚炎の主座となる体幹については、皮膚の水分保持能力が低下し、かさかさ肌となります。
特に、熱いお風呂に入ると、皮脂が脱落して、さらにかさかさになります。
あまり熱くないお風呂に入った後、皮膚の水分を完全に拭き取らないようにして、保湿剤(商品名ヒルドイドなど)を塗布し、風呂でもらった水分を保持するように努めます。朝にもう一度補充されるとより良いでしょう。
冷え込みと乾燥の激しい冬場は、特に堪えますが、暖房の効いた部屋は一層湿度が低下し、皮膚から水分がとられますから、洗濯物かバスタオルの大きいものを干しても良いでしょう。
皮脂欠乏状態はしばらく続きますが、あと数年で、皮脂腺の分泌が再度活発になるにつれ、軽快してくることを期待しつつ、保湿剤を地道に使用してしのがれれば良いでしょう。
医師 小児科:横山 俊之
2001年1月24日
小児科・アレルギー科・内科医。日本小児科学会専門医。多くの時間を過ごす家庭での保育・看護を詳しく説明。スローガンは「病名よりも病態の理解を!」、座右の銘は「鼻閉と便秘で風邪はこじれる」
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