小児科なんでも 子どもの病気 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
生後2ヶ月の頃から、時々寝入る時に、全身が大きくピクッピクッとなり、多い時にはその動作を5~7回繰り返します。それ以外は元気なのですが。
特に発熱も無く、顔色もいいのですが、何か大きな病気なのではと心配です。筋肉などの収縮などでもそんなに回数を繰り返すものでしょうか?
身震いに関するご質問は意外と多いのですが、多くは、生後6ヵ月以後の、赤ちゃん時代の後半から1~2年頃までの間に現れます。このような発作は「身震い発作」と呼ばれているものです。
全身が大きくピクッピクッとという表現がちょっと気になりますが、身震い発作というのは、発作的に体を硬直させ、頭や背を軽く前屈し、肘や膝の関節を少し曲げた姿勢で腕や足を細かくふるわせます。発作は10秒前後で終わります。一日に何回も発作をくり返すこともあります。
発作の発現には、興奮、怒り、恐れ、不満のような情動的要因が関係しているといわれます。
ただ、3ヶ月ですから、ちょっとした音や、振動、睡眠ステージに関連して、体を震わせる、極端な場合は、何かにしがみつくように大きな動作を示す、有名なモロー反射、いわゆるびっくり反射であるかもしれません。
医師 小児科:桑折 紀昭
2004年6月29日
ノンレム睡眠(静睡眠)の際に、顔面や四肢にピクッピクッとする動きが左右対称に(全身性に)見られることがあります。睡眠時のみに認められ、繰り返す場合もあります。「入眠時ミオクローヌス」と呼ばれ、生理的現象ですから、心配ないと思います。
3ヶ月ですと、頭部の位置の変化で、残存する「モロー反射」が誘発されて、上肢を中心にビクッとする動きが起こることもありえますが、これは4ヶ月以内に消失します。
医師 小児科:横山 俊之
2004年6月30日
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