耳鼻咽喉 子どもの病気 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
イビキがひどくなってきました。ちょっと前まではす~す~といった寝息だったのが、豪快というかグォ~グォ~という感じです。風邪気味でもないのに、呼吸が苦しそうで、時折数秒間ですが呼吸が止まっているように感じる時もあります。
寝起きなど決まって咳き込むし、ちょっと心配です。今までは、喘息やアレルギーなど何もかかったことはありません。日中は咳もなく食欲旺盛、元気に過ごしてます。
子供さんでイビキがひどい、無呼吸がみられる場合、一番頻度の高い原因は扁桃やアデノイド(鼻の奥にある扁桃)が大きいことです。風邪でもないのにその傾向がある場合はなおさら可能性が高くなります。
程度がひどいと、夜間に深い眠りを得られずに、昼間ボーッとしていたり集中力がない、などの症状がでることがあります。
また成長ホルモンの分泌が不足して成長障害を起こすこともあるのです。続くようであれば、チェックを受けることをお勧めします。
医師 耳鼻咽喉科:柴田 修宏
2004年4月27日
子供のいびきの原因のほとんどは、扁桃腺肥大によるものです。口を開けさせて見ると、のどちんこの横に肥大した扁桃腺が見えます。
さらに、その後方上部には、外からは見えませんが、アデノイドという組織が隠れていて、鼻づまり、いびきの原因になります。
本来免疫機能と関連し、子どもでは発達していますが、体質によりあるいはかぜをひいたりすると過剰に腫れ、気道が狭くなってしまうのです。
乳幼児期からこうした状態が長く続くと、胸郭変形したり、睡眠障害による、様々なトラブル、お子さんの年齢では、何となくぼーっとしていたり、集中力に欠けたり、口呼吸を余儀なくされますからかぜもひきやすくなり、さらに悪化するという悪循環にも陥ります。
長い目で見ると成長発達へも影響します。もちろん程度によりますが、いびきをかきながら寝ている際、無呼吸も見られるようですから、その様子をビデオにとって病院を受診し相談されるといいと思います。
医師 小児科:桑折 紀昭
2004年4月27日
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