小児科なんでも 子どもの病気 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
2週間ほど前から夜になると、時々「足が痛い」と言ってひざの後ろを触ります。昨日も寝る前から痛がっていましたが、夜中に10分以上「両足が痛い」と泣きました。見ても特に変わったようには見えませんし、ぶつけたり長距離を歩いたりといったこともありません。
背が伸びてるのかな?(成長痛)くらいに思ってましたが、あまりに泣くので少し心配になってしまいました。
夜間に主として認められる下肢痛は、筋肉痛の頻度が高いと思います。子どもの運動の特徴は、急に始めて急に終わるということで、ウォーミング・アップやクーリング・ダウンがありません。
確かに、筋肉は柔らかいし、筋肉量も少ないので、年長児に比べると、筋肉痛は起き難いと考えられますが、気象状況からみて、温度差、特に、昼間から夕方・夜にかけての冷え込みが激しいので、急に運動を止めると、冷えて固くなった血行不良の筋肉に乳酸が蓄積して、夜間痛みが増強する可能性があります。
外で遊ぶ時間帯の工夫、夕方から温湿布を張ってみる、風呂上りの湯冷めを避ける、等で改善するのではないかと思います。
特に、夜間は気が紛れないので、痛みに気持ちがとらわれると過剰な訴えをしてくる可能性がありますので、痛み出してからではなく予防的処置を中心にする方が効果的と考えられます。
医師 小児科:横山 俊之
2004年3月 1日
小児科・アレルギー科・内科医。日本小児科学会専門医。多くの時間を過ごす家庭での保育・看護を詳しく説明。スローガンは「病名よりも病態の理解を!」、座右の銘は「鼻閉と便秘で風邪はこじれる」
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