発熱、かぜ 子どもの病気 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
5月中旬から微熱がある日が多く、朝は36.8度ぐらいなのですが、日中は37.2度ぐらい、高いと37.7度ぐらいまで上がってしまいます。
保育園に通っていて午前中はだいたい外遊びをします。元気で食欲はあり、しっかり食べ、便も普通です。昼間も夜も睡眠はしっかりとれています。
冬の時期は朝検温をすると36.3度ぐらいでした。季節や気温によって平熱も変化するのかもしれませんが、熱の高い日があまりにも多いので心配です。どこか悪かったり、見えない病気があったりするのでしょうか?
最近はあまり聞かなくなりましたが、昔から「夏季熱」という言葉があります。
ちなみに、手元にある古い教科書をみると、
「小児期は成人に比して高体温である。~中略~乳幼児殊に新生児、虚弱児の体温は周囲の温度に左右せられる場合が少く少なくない。ベッド内のゆたんぽその他の保温器で患児周囲の温度が異常に高くなると、小児の体温が高くなり、発熱として騒がれる場合のあることを、発熱時の診断に当っては念頭におかなくてはならない。また乳幼児に所謂夏季熱といい、夏季気温の上昇が原因となって、発熱するものが少くないことも臨床実地家のよく知れることである。」
と記載があります。
さて、すでに5月頃から暑い日が多く、その頃から微熱気味であること、元気で食欲はあり、しっかり食べ、便も普通、昼も夜も睡眠はしっかりとれているとなると、見えない病気を恐れることはないように思いますが、秋になり涼しくなると落ち着いてくるのではないでしょうか。
ただし、全身状態に異常がでてきたり、随伴症状がでてきた場合は、安易に考えない方がいいと思いますが。
医師 小児科:桑折 紀昭
2002年8月 7日
1983年より愛媛県宇和島市で小児科クリニックを開業、99年から病院ヘ行くほどではないけれど心配なこと、病院で聞きにくいこと、聞けなかったこと、聞いたけれどよくわからなかったこと、などの質問に答えるHPを開設、2001年からは病児保育施設にも力を注いでいる。
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