嘔吐・下痢 子どもの病気 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
熱、嘔吐、下痢と続き、小児科で「ウイルス性の胃腸炎」と診断されました。どこかで感染したのか、それとも日常生活の中で問題があったのか、とても気になります。哺乳瓶や食器の消毒などに関係あるのでしょうか。今後のためにも、考えられる感染経路が知りたいのです。
12月になると、乳幼児嘔吐下痢症、冬季下痢症などと呼ばれるウイルス性の胃腸炎が毎年大流行します。原因は、ロタウイルスを筆頭に、アデノウイルス、カリシウイルス、ノフォークウイルス、アストロウイルスなどたくさんのウィルスが知られています。したがって、毎年、何度も似たような胃腸炎に罹患するのです。
感染経路は、患児の便、それが付着した衣服、おむつ、それに触った手からあらゆる処に付着し、経口的に直接、あるいは飛沫して感染するといわれています。潜伏期間も数日と短く、保育園などを中心に、あっという間に拡がり、いっしょに遊んだ子どもさんなどから直接、間接にうつったのでしょう。
おうちでの日常生活の中で問題があったわけではないし、哺乳瓶や食器の消毒などとも関係ありません。手洗いくらいはした方がいいですが、なかなか防ぎようがありません。
医師 小児科:桑折 紀昭
2002年12月10日
1983年より愛媛県宇和島市で小児科クリニックを開業、99年から病院ヘ行くほどではないけれど心配なこと、病院で聞きにくいこと、聞けなかったこと、聞いたけれどよくわからなかったこと、などの質問に答えるHPを開設、2001年からは病児保育施設にも力を注いでいる。
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