保育園・幼稚園 育児・しつけ 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
3歳の長男は幼稚園に通ってます。お友達と仲良く遊んでるようなのですが、よく観察してると友だちの意思にすべて合わせて、嫌な事も嫌と言えないようでした。たたかれても、我慢して笑っていました。
顔に傷をつけて帰ってきた日がありましたが、どうしたの?と聞いてもなんでもない、と母親の私にも話してくれませんでした。主人はいつも男の子のくせに泣くな!強くなれないぞ!と言っています。
長男はお父さんみたいに強くなりたいと心の中で思ってるようで、我慢することが強いと思ってしまっています。主人も長男で我慢して育ったから宿命だとまで言っています。主人の考え方は偏ってる気がして…。
私は、もっとのびのび自分の気持ちも大切にしつつ、相手の気持ちも尊重できる子になってほしいと思っているのですが、いいアドバイスお願いします。
なんて我慢強く穏やかな息子さんなのだろう、ととても感心しましたよ。怪我をして帰ってきても、自分で何かをじっと我慢していたのですね。お父様がいつも「泣くな!我慢しろ!」と言われていることを一生懸命に守っていらっしゃるのでしょうね。健気に頑張っているなあ、と思いました。
ご主人も長男さんで、これまでいろいろな我慢をなさってきたのでしょうね。私自身も長女ですからよくわかるのですが、自分が我侭を言っても何も進まないのですよね。自分が我慢をすることで、冷静に周囲が見え、すべてがうまくいく、それが長男(長女)の取るべき態度だ、とご主人はお考えなのだと思います。
ただお母さまは、どちらかといえばお子さん個人の意思を大切にしたいとお思いなのでしょうね。男の子だから、強くあってほしいという思いもわかりますし、「長男なんだから」という型にはめたくないお気持ちもおありでしょう。
まだ3歳のお子さんですから、今の性格が、大きくなってもそのままというわけではありません。これからどんどん色んな経験を積んで、自分なりのパーソナリティ(人格)を作っていかれます。その中で、お父様の言葉を思い出す時もあるでしょうし、お母様の言葉を思い出す時も、もちろんあると思います。
今は、我慢ばかりで自分の意思をもっと出せないの?と思われるかもしれませんが、我慢というのは、そうそう簡単にできることではありません。辛い思いをしながらでも、お子さんの中に育っているものは必ずあるはずなのです。
人を思いやる心、痛みを分かち合う気持ち、正しいものを見極める力、優しさなど表にはなかなか見えてこなくても、息子さんの中に根付いている素晴らしいものがあることに、どうか気がついてあげてください。
息子さんは、お父様の言うことばかり聞いてお母さまの言う通りにならない、ということではないのですよ。今は、きっとお父様が「僕のヒーロー」なのでしょう。憧れる人の真似をして、「僕は強いんだ!」と思えることでなにかの満足感を得ているのかもしれません。
ただ、そのうちに、違った価値観をどこからか仕入れてきて、また今とは違う行動が見られるようになるかもしれませんよ。
おとなしかった男の子が、TVのヒーロー番組を見て、人が変わったように活発になることもよくある事なのです。この時期のお子さんは、少しの刺激でいろんなものを吸収します。このような男の子の「育ち」を、長い目で見てあげてくださいね。
そして、我慢してきた息子さんの気持ちをどうか、うんと褒めてあげていただきたいと思います。「他の子にはなかなかできないことを、頑張ったのね」って、その頑張りを認めてあげてくださいね!
お子さんを見守るご両親の確かな目があれば、多少の見解の違いは、子どもさんのほうから乗り越えていきます。自分に合ったものを、本能的に取捨選択していかれます。どうか、お子さんの力を信じてあげてください。
そして、節目節目でその成長ぶりを振り返ってあげてください。きっと、心の強いお子さんに育っていかれることでしょう。
これからも、ご両親で相談しあう機会をどんどん持たれ、みんなで子育てというスタンスを続けてくださいね。親も、子どもによって育てられるものです。今は大変な時期と思いますが、そのうちに楽しみも増えていかれることでしょう。
先輩ママ:うっちゃん
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