予防接種 子どもの病気 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
保育園のお友達に水疱瘡の子がいました。今から水疱瘡の予防接種を受けたら軽く済むでしょうか?それとももう手遅れでしょうか?
水痘ウイルスに暴露してから発病するまでの日数を潜伏期とよび、水痘の場合は平均14日間です。今回の場合、暴露状態がはっきりしないのですが、保育園で水痘にかかったお友達とはよく接触していたのでしょうか。ワクチンについては、水痘ウイルスに暴露後3日以内であれば間に合うと考えられています。
水痘は、一般に軽症で経過することが多く、また、初期は被服部に皮疹が出て、気づかれ難いこともあり、いつ暴露したかを明確に出来ない場合も多いのですが、通常、発病する2日前から感染源になると考えられています。
したがって、兄弟姉妹のような濃厚接触がある場合は、発病の2日前には暴露しています。
一方、保育園のお友達の場合は、ケースバイケースですが、保育園以外でも、毎日長時間一緒に遊んでいるようでしたら、兄弟姉妹に準じた状況と見なせます。
結論として、
1)水痘になったお友達と発病前後でかなり接触があり、すでに3日以上経過している場合、予防接種は間に合わないかもしれませんが、
2)3日以内なら間に合いますし、発病しても軽症化は期待できます。
1)の場合は、約2週間後から皮膚の状態に気をつけられ、怪しい皮疹に気づかれ次第、かかりつけの先生を受診されて、抗ウイルス剤の処方を受けてください。
発病2日以内に使用すれば軽症化できます。水痘になったお友達とあまり接触がないということであれば、今現在も暴露していない可能性が高く、当然、予防接種は間に合います。
医師 小児科:横山 俊之
2001年6月 6日
小児科・アレルギー科・内科医。日本小児科学会専門医。多くの時間を過ごす家庭での保育・看護を詳しく説明。スローガンは「病名よりも病態の理解を!」、座右の銘は「鼻閉と便秘で風邪はこじれる」
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