アレルギー 子どもの病気 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
初めて卵白をあげたところ食べてから1時間もしないうちに、顔(主に目の周り、鼻の周囲)と耳が真っ赤になり、特に耳はぱんぱんにふくらんでしまいました。
小児科に行ったところ、手足の関節の内側が少し赤くなっていたのを見て、塗り薬と飲み薬をくださいました。うちへ帰るとすぐに赤みもひいて、今は落ち着いています。
元々肌がかさかさしていて、6ヶ月の時にアレルギー検査(血液検査)もしたのですが、その時は何も反応はありませんでした。いったい何が原因だったのか今となってはとても不思議です。
私は今でも、卵白が原因なのでは、と思っているのですが、予防方法はあるのでしょうか。
内容からすれば、卵(白)アレルギーでしょう。初めて卵白をあげた、食べてから1時間もしないうちに、顔(主に目の周り、鼻の周囲)と耳が真っ赤になり、特に耳はぱんぱんにふくらんでしまった。まさに即時型の反応です。
6ヶ月の時にアレルギー検査(血液検査)もしたとのことですが、アレルギー検査は必ずしも絶対ではありませんし、検査時期によっても変動します。
目の前で起きた症状、事実の方が大切です。
予防方法は成長とともに腸管機能も成熟してきて、摂取しても大丈夫になると思いますが、当面、卵、卵製品は控えることです。
程度によって、抗アレルギー剤をしばらく服用しておく必要があるかもしれません。
医師 小児科:桑折 紀昭
2001年8月 8日
経過からは、卵白アレルギーが疑われます。乳児期の食事性アレルギーは、胃酸や胃液の分泌が弱く、消化能力の不十分な7-8ヶ月までに起こりやすい現象です。
生か、加温したものか、加熱したものか等の調理条件によっても、出現頻度は異なりますが、生後1年間が過ぎるまでは、極力加温・加熱した状態で食べましょう。
特に、卵白はアレルゲン性が高く、耐熱性のアレルゲン(加熱してもアレルゲン性が維持される)も含まれるために注意が必要です。
また、卵白は塩化リゾチームなど細菌を消化する酵素を含み、卵黄を守る鎧のようなもので、刺激が極めて強く、栄養価もありませんから、少なくとも、アレルギーの可能性がある赤ちゃんには全く不要です。完全栄養食と言われる卵黄については、固ゆでなら、摂取可能と思います。
今回の場合、恐らく、検査をされた6ヶ月以降に卵白成分に感作され(アレルギーとなり)、離乳食で卵白成分に直接暴露(経胎盤性あるいは経母乳性に摂取する場合の数万倍の濃度で暴露)したため、食事性アレルギー反応として皮膚症状が出現したのではないかと思われます。
通常、1歳を過ぎるまでは卵白そのものは避けた方が良いでしょう。
1歳過ぎて、6ヶ月の時したのと同じ検査を行い比較してみると良いでしょう。
医師 小児科:横山 俊之
2001年8月 8日
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