アレルギー 子どもの病気 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
以前からピーナツチョコレートを食べると「辛い」と言って吐き出していました。先日、ごまだれの冷やし中華を食べていたら「辛い」と言って泣き出し、しばらくしたら、上唇や唇と鼻の間の皮膚が腫れてきて、あごに発疹がでました。
うがいをさせ、歯を磨いて、1時間くらいしたら「治った」と自分でもいい、発疹も腫れも引きました。ごまだれの中にはピーナツが入っていた(成分表示に)ようです。
卵・青さかな・魚介で発疹(痒みを伴う)のアレルギーはあります。これが、いわゆるピーナッツアレルギーなのでしょうか?専門医で検査をしたほうが良いでしょうか?
食物アレルギーの原因の3/4は卵、ピーナッツ、魚、牛乳であるとアメリカでは言われています。診断には、細かい問診、食事日記、皮膚テスト、さらに血液検査などが必要ですが、唇は普段から食物と接触しているので、感作されやすく、標的臓器のひとつで、検査に適した部位です。お子さんの症状は、そういう意味で、まさにピーナッツアレルギーを思わせます。
アメリ力の救急外来で治療されるアナフィラキシー(一種のショックです)の一番の原因は食物アナフィラキシーで、その大部分がピーナッツアレルギーといわれ、はっきり言い切れませんが、回数を重ねるとひどくなるといわれています。
お近くの小児科を受診され、今後の対応を相談しておかれるべきでしょう。
別問題ですが、豆類は、幼児の誤飲事故の重大な原因にもなります。
医師 小児科:桑折 紀昭
2001年7月10日
1983年より愛媛県宇和島市で小児科クリニックを開業、99年から病院ヘ行くほどではないけれど心配なこと、病院で聞きにくいこと、聞けなかったこと、聞いたけれどよくわからなかったこと、などの質問に答えるHPを開設、2001年からは病児保育施設にも力を注いでいる。
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