妊娠 結婚・妊娠・出産 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
妊娠7ヶ月になり、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)と診断されました。軽い段階らしく、自覚できる症状はないのですが。「妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)は油断してはいけません。危険な状態になることもあるので」とお医者さんにアドバイスされています。
どんな事を注意して過ごせばいいのか教えてください。
妊娠により、高血圧・尿タンパク・むくみのうちのひとつ、もしくは2つ以上の症状があり、妊娠20週以後から産後6週間以内に発症したものが「妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)」と定義されています。
原因ははっきりと解明されていません。ただし、この定義は見直しが検討されています。
現在、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)は、妊娠中に起きた高血圧により、各臓器に障害ができたため生じる疾患だという考えが広がっています。症状は、腎臓に障害が及べばタンパク尿、肝臓であれば肝機能の低下、血液の凝血異常が起こるHELLP(ヘルプ)症候群。
中枢神経系に障害が及ぶと、けいれんして意識不明に陥る子癇などが起きるとされています。
定義が改まっても、重症化した場合の危険性は変わりません。前述の子癇、胎盤機能の低下、胎盤が子宮壁からはがれてしまう常位胎盤早期剥離などを引き起こすことが。
そうなる前にちゃんと治療に取り組みましょう。
まず安静にすること。食事は血圧の上昇を抑えるために塩分の摂取を控え、体重が増加しないように低カロリーのものを。胎児の発育を促すため、高タンパクの献立も心がけてください。
※2005年4月、「妊娠中毒症」の呼称が「妊娠高血圧症候群」に変更されています。
医師:福井 正
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