すいみん 育児・しつけ 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
最近、寝返りをするようになったのですが、以前から夜の寝つきが悪く、その際に、腰から下はお腹がシーツにしっかり付くほどうつ伏せ状態で、上半身は右下にした横向きで両腕を前に出し、更に頭だけは後ろにのけぞったエビ反りの状態で眠っています。
たまに完全にうつ伏せ状態で眠っている時もありますが、その際も頭だけ見ていて痛そうに思う位横にして眠っています。
何度(起こしてしまうのを覚悟して)仰向けにしても、すぐにグニグニ言いながらその状態になり眠ってしまいます。
背骨等の骨の成長に(内臓等にも)影響がでないか心配です。
うつぶせに寝てしまうことで、背骨等の骨の成長に(内臓等にも)影響がでることはありません。うつぶせでいま問題になっているのは、乳児突然死症候群( SIDS)です。
欧米では、昔からうつ伏せで寝かせるスタイルが伝統的といわれ、日本でも一時たわいのない理由(頭がよくなる、あるいは頭の形がよくなる)で流行しました。
しかし、調査の結果、やはりうつ伏せ寝よりも仰向け寝のほうが、安全性という面ではより高いということがわかってきました。
SIDS(乳幼児突然死症候群)の調査から、世界中で展開された「仰向けに寝かそう」キャンペーンの結果、全世界で50%、アメリカ国内では30%ものSIDSの減少が見られました。
仰向け寝の赤ちゃんはうつ伏せ寝の子よりも目が覚めやすく、眠りも深くありません。ですから、SIDSの危険があるときも自発的に目が覚めるというわけです。
眠りが浅いということは、呼吸をコントロールする機能が未熟な乳幼児の持つ自己防衛本能のようなものとも言われています。
一方、仰向けに寝かせると、吐いたものを飲み込んで窒息する危険が高いと信じられてきましたが、実はそういうことはほとんどないこともわかってきました。
ところが、うつぶせ寝にすると、体表面からの熱の発散が少なく加熱しやすいといわれ、さらに、頭を自由に動かせない柔らかい布団に寝ると、吐いた息が顔面周囲に貯まり、二酸化炭素を再呼吸する危険が高いといわれています。
ということで、うつぶせ寝は危険とされています。ただし、これは頭を自由に動かせず、寝返りのできないない新生児から乳児早期の場合であって、お子さんの場合自由な姿勢で寝たがるし、苦しくなったら頭を動かすこともできます。
従って、無理やり仰向けにする必要はありません。動きやすい状態で、自由に寝かせてけっこうです。少しご質問の主旨と違う回答ですが、参考まで。
医師 小児科:桑折 紀昭
1983年より愛媛県宇和島市で小児科クリニックを開業、99年から病院ヘ行くほどではないけれど心配なこと、病院で聞きにくいこと、聞けなかったこと、聞いたけれどよくわからなかったこと、などの質問に答えるHPを開設、2001年からは病児保育施設にも力を注いでいる。
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