目 子どもの病気 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
眼科で視力検査をしてもらったところ、右0.2(矯正後0.4)左0.9(矯正後1.2)という結果で、「左右の遠視性乱視・右弱視(弱視になりかけてる」という説明を受けました。「眼鏡を掛け、1日1~2時間左にアイパッチをして視力が出てくるようにしましょう」とのことでした。
どの程度回復するのでしょうか?また、どのくらいの期間がかかるのでしょうか?アイパッチの他に治療法はないのでしょか?親族には遠視の人はいません。教えてください。よろしくお願い致します。
どの程度回復するか、どの程度の期間がかかるか、そもそも回復するかどうかは、やってみないとわかりません。
眼鏡装用とアイパッチが唯一の治療ですので、しっかり実行して下さい。開始後1ヶ月程度で一度受診し、1日1~2時間のアイパッチ装用で十分かどうかもう一度相談して下さい。
弱視治療は6歳までが限界ですから、5歳でその左右差であれば、1日1~2時間「だけアイパッチを外す」、厳しい方針が必要なことも多いのです。
今を逃すと一生視力が出ませんから、主治医とよく相談して、悔いのない治療をして下さい。遺伝との関係はほとんどありません。
医師 眼科:稲葉 昌丸
2001年6月22日
生後まもなくのころには、視力は0.02程度です。赤ちゃんは物をみる訓練をしているうちに視力が発達し、正常な場合3歳児の90%、6歳児ではほぼ100%で1.0の矯正視力がでます。
近視、正視の場合は問題ないのですが、遠視、乱視が高度の場合、網膜にピントがあわなくなり視力が発達せず、めがねをかけても視力がでない屈折性弱視になります。
視力の発達するのは8歳からせいぜい10歳までです。今のうちにしっかり、眼鏡とアイパッチを使って治療しておく必要があります。
ほかの治療法としては、視力のよい方の眼にわざと遠くや、近くをみずらくするレンズを入れて悪い方の眼を訓練する方法(ペナリゼーション)などがありますが、眼科医と相談して決めるのが良いでしょう。
医師 眼科:佐柄 英人
2001年6月26日
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