目 子どもの病気 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
次男は、生後2~3ヶ月頃から左眼の黒目が少し鼻のほうに寄りぎみになることがありました。母にも注意されて気になっていたのですが、先日予防接種にいったとき先生から斜視かもしれないと指摘を受け、とても心配しています。どうすればいいんでしょう?
片方の眼球の位置がずれており両目の視線がそろわない状態を斜視といいます。眼球が外側にずれているのは外斜視で、内側にずれているのが内斜視です。
小さな子どもには仮性内斜視という状態がよく見られます。これは子どもらしい顔立ちのために生じる見かけだけの現象です。
小さい子どもの顔を正面から見るとわかるのですが、顔の横幅に対して鼻の付け根の幅が広いのです。このため、目頭側の白目が隠れてしまい、一見目が寄っているように感じます。
仮性内斜視か、本当の斜視か、見分けたい場合は、懐中電灯でお子さんを正面から照らしてみて(まぶしくないように、懐中電灯を少し下に向けて)、懐中電灯の光が両目とも瞳の中心に映れば、正常で仮性内斜視。これに対して、一方は瞳の中心に光が反射しているのに、片方の反射光は瞳の中心からずれていると、斜視が疑われます。
不安があるならば、眼科を受診してみてください。斜視のため片目で見る癖がつくと、一方の目の視力が成長せず、弱視になる可能性が。また、脳の異常が原因となっているケースもあります。
治療法は常に斜視なのか両目に視力が備わっているのか、などといった点により異なります。しばらく経過をみることもあり、早期に手術をする場合もあるでしょう。
医師 眼科:稲葉 昌丸
眼科医。小児眼科から成人眼病科まで診断。専門分野は角膜、コンタクトレンズだが、緑内障治療、糖尿病性網膜症に対するレーザー治療も多く手がけている。
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