目 子どもの病気 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
左目だけが、いつも涙目で、目やにがよくでます。目をよく見ると、下のまつげが目にくっついているように見えます。「逆さまつげ」と呼ばれるものなのでしょうか?
その場合、眼科に行って、治療を受けた方がよいのか、年齢が上がるにつれて、自然に治るものなのでしょうか?
病態としては二つ考えられます。一つは俗に言う逆さまつげ(内反症)です。
角膜にあまり傷がつかなければ成長と共に顔がやせてきて自然に治ります。角膜の傷がひどく、角膜に濁りがでるような場合には手術が必要です。
もう一つは涙の鼻への流れ口が詰まってる状態(先天性鼻涙管閉塞症)です。赤ちゃんのうち、10人に1人は鼻涙管が閉塞した状態で産まれてきます。
生後1ヶ月程度は涙液の分泌機能が弱く、涙はあまり多く出ませんが、その後、目やにや流涙の原因になります。
生後1年以内でしたら外来で処置をするだけで治ってしまうが場合が多いです。しかし、1歳を過ぎると閉塞がやや固くなり全身麻酔での手術が必要になります。
いずれにしても眼科での診察が必要です。
医師 眼科:佐柄 英人
2001年5月31日
眼科医。マルイ眼科理事長。平成11年日本眼光学学会学術奨励賞受賞、日本眼科学会専門医、医学博士。月に80例の往診と、年間500例の手術を行なう。
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