妊娠 結婚・妊娠・出産 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
私自身の風疹の予防接種について伺いたいです。現在1歳4ヵ月の子どもがいます。妊娠中の検査をした時に、値はわからないのですが、風疹に罹る可能性があるので気をつけるよう主治医から言われました。
今までに自然感染はしておらず、中学生の時に予防接種を受けたような気もしていたのですが、罹る可能性があるということは抗体がないのだと思います。
できれば2人目をと考えています。やはり予防接種を受けておいたほうがよいのでしょうか。
また、接種後の避妊期間についてですが、本を見たりすると、2ヵ月とか3ヵ月とかまちまちです。長くても3ヵ月程度あければ、大丈夫なのでしょうか。
恐らく、風疹抗体価が赤血球凝集抑制反応法(HI)という測定法で、8倍未満あるいは8倍という値であったのではないかと推定されます。
この場合、風疹にかかる可能性があると評価します。特に、妊娠初期に風疹にかかると、胎児感染が成立して、先天性風疹症候群という病気になる可能性があるために、事前に(妊娠前)に、風疹ワクチンの接種が勧められています。
風疹ワクチンは生ワクチンで、生きたウイルスを使用していますので、しばらく、体内で増殖しますから、念のため、一定の避妊期間が必要です。
日本では接種後2ヶ月間とされていますが、米国では3ヶ月間です。ご指摘のように、3ヶ月間という避妊期間は、安全性の確保をどこまでするかという問題で、通常は2ヶ月以上の避妊期間があれば、問題ないと思われます。
なお、風疹ワクチン接種前に、念のため、現在の風疹抗体価(HI)を確認しておき、接種後、2ヶ月経過した頃に、再度、検査して、抗体が上昇していることが確認できれば、ワクチンの効果が(免疫ができたかどうかが)はっきりします。
現在1才4ヶ月のお子さんは、麻疹・風疹(MR)ワクチン定期予防接種の対象年齢に当たりますから、かかりつけの小児科の先生に相談されて、この機会に親子で一緒に受けられても良いでしょう。
医師 小児科:横山 俊之
小児科・アレルギー科・内科医。日本小児科学会専門医。多くの時間を過ごす家庭での保育・看護を詳しく説明。スローガンは「病名よりも病態の理解を!」、座右の銘は「鼻閉と便秘で風邪はこじれる」
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