小児科なんでも 子どもの病気 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
1歳6ヶ月の息子です。「真性包茎」だと思うのですが、お手入れの方法や手術を受ける場合の時期などが知りたいのですが。何人かの友人は、多少痛みや出血するだろうがムイてあげると良いと言いますが、少し力を入れて亀頭を出そうにも、全く出てきません。
恐ろしいため無理はしていません。アドバイスよろしくお願い致します。
こどものおちんちんは基本的に皮を剥く必要はありません。だんだんと成長していくと自然にむけてくるものですから。問題となるのは、「真性包茎」の時です。この場合は成長しても皮がむけることがないので、手術をする必要があります。
真性包茎がどうかはお子さんのおちんちんの皮を剥いてみるとわかります。亀頭が少しでも見えるのであればまず心配いりません。
ただ、慣れないとむずかしいので、無理にやる必要はありません。こどもはおちんちんを剥くと痛がりますからね。
無理に剥くと包皮に傷がついて感染の原因になったりしますので、気になってしょうがないときには泌尿器科、または小児外科を受診するとよいでしょう。
こどものおちんちんはお父さんでもよくわからないとおっしゃる人が多いので、これを機会に正しい知識を広めてくださいね。
医師 小児外科:山田 慎一
2001年2月13日
包皮を後退させて、亀頭先端の外尿道口が露出できれば、様子を見てよいと思います(仮性包茎)。3歳までに90%以上の子供が露出可能となりますから、3歳児健診の機会などにチェックしてもらいましょう。
仮性包茎の弊害として、排尿した尿の一部が、包皮と亀頭の間にたまり、水分が蒸発して、恥垢と呼ばれる粘着物となり、包皮と亀頭を生理的以上に癒着させてしまうことがあります。この場合、勃起時に亀頭と包皮の癒着が強引に引き剥がされ、痛みが出現します。
また、恥垢周囲に感染が起こると、包皮が発赤腫脹して、特に排尿時に激しく痛むこともあります(亀頭包皮炎)。
このような弊害を避けるために、おしっこがひとりで出来るようになっても、しばらくは、排尿後に亀頭先端に残っている尿を清拭綿などで拭き取ってあげましょう。
また、入浴時には、包皮を少し後退させた状態で、局所にシャワーを当ててあげるなどして、清潔を保ちましょう。
医師 小児科:横山 俊之
2001年2月13日
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