便秘・うんち・おしっこ 子どもの病気 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
便の回数は3~4日に1回と少なかったのですが、5ヶ月頃から便がころころと硬くなりました。2日おき位に顔を赤くし息張り、硬い便をします。 肛門が少し切れてしまい、ティッシュでふき取ると血がつきます。
オロナイン軟膏などを塗ったほうがよいでしょうか?麺棒で刺激したり、お腹マッサージは実行しております。グリセリン浣腸も何回かしました。離乳食はどのようなものが、便秘にはいいのでしょうか。
排便の間隔はかなり個人差があり、また、月齢によっても違います。2-3日に一回の排便であっても、下記のような状態がなければ、便秘とは思われなくて構いません。
<1>基本的には、腹式呼吸が主体ですから、腹満(おなかが張って少し硬い感じ)が続くと息苦しいですから、好ましくありません。排便後の柔らかいお腹の感触を把握されて、時々、チェックされるとよいでしょう。
<2>便が固くて排便時に出血するような状態も避けたいところです。排便が気持ちよく出来ないと、次第に便意を抑制するようになり、便秘が悪化します。
<3>基本的には黄色便が主体と思いますが、緑色便は少し停滞時間が長い兆候ですから、便秘の目安になります。但し、それほど硬くなければ、少々緑色便でも構いません。
以上の兆候が認められ、一生懸命息んでいるのに排便できないようでしたら、少し早めに、手伝ってあげてください。
赤ちゃんが真っ赤になって息んでいても、腹壁が柔らかいために、前方に力が抜けて、肝心の排便には十分な効力を発揮していないことがよくあります。
さらに、肛門括約筋の緊張が高い時期があり、せっかく息んでいるのに、括約筋が緩まないために、排便困難に陥る場合もあります。
このような状況では、赤ちゃんが息んでいる時に、腹壁をお母さんの手のひらで軽く抑えて支えてあげると、効率よく息みが排便を促します。
息んでいる状態で、綿棒を約3cm程度、肛門へ挿入してあげると、肛門括約筋が緩んで排便します。綿棒浣腸と言われる処置ですが、くせになることはありませんから積極的にしてあげてください。
もちろん、空気が乾燥している時期は、便の停滞時間が長くなると、水分が再吸収されて粘ちょうとなり、排便困難につながります。特に、暖房をかけている部屋には、十分に湿気をつけましょう。
医師 小児科:横山 俊之
2001年5月23日
小児科・アレルギー科・内科医。日本小児科学会専門医。多くの時間を過ごす家庭での保育・看護を詳しく説明。スローガンは「病名よりも病態の理解を!」、座右の銘は「鼻閉と便秘で風邪はこじれる」
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