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あなたのような呼吸困難に冷や汗など、不快な症状は確かにあるのに、検査してもどこにも悪いところが見つからない場合があります。
このような状態には、受診した科によって異なる病名が与えられるようです。たとえば自律神経失調症、起立性調節障害や本態性低血圧といったふうに。
そして総合病院であれば、最終的には心療内科への受診を勧められると思います。

それは、こうした症状には、心の問題がかかわっている可能性が高いからです。問題はもちろん単純ではなく、その人の生活習慣や社会的環境、これまでの育ち方に遺伝的素因などがからまってきます。
また、物や情報はあふれているのに、人間関係は希薄。こんな息苦しい社会のなかでは、自覚しないままに、ストレスにつぶされそうになっていることも多いのです。

治療は、カウンセリングを行ない、不安を抑えたり血圧を安定させたりする薬などが処方されることも。また規則正しい食事と睡眠をとって、日常生活のリズムを整えることも大切でしょう。
原因がはっきりしないからと不安がらずに、自分の心と体を信じて気長に治していく心構えが必要です。

医師：松峯