体の不調 ママ・家事・家計 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
2人目を出産してから感じるようになったのですが、膣の入り口からちょっと中に入ったところが何か出ていて、Hをするとこすれるようで痛いんです。主人も膣に飛び出しているところがあり、それが次第に大きくなっているみたいだと言います。これは何なのですか?
出産を経験すると多少なりとも、膣の粘膜や周辺の筋肉が伸びてしまいます。そのため、膣のまわりにある直腸や膀胱の動きが伝わりやすくなるのです。つまり便や尿がたまった部分が、粘膜越しに膣の中へ飛び出るような状態になります。
また、子宮が膣の位置まで下がる子宮下垂や、膣から外に出てしまう子宮脱が起きることも。こうなると子宮と膣のつなぎ目(子宮膣部)が膣の中や入り口にまで下りてきます。
あなたが膣の内部にしこりのように感じたものは、これらのうちのいずれかでしょう。
さて、便や尿をしこりとして感じる場合には、肛門を締める体操(ヘーゲル体操)を行ない、肛門とつながる膣口から膣を囲む筋肉まで鍛えて治療します。また、一気に排尿せず途中で何度か尿を止めるようにして、膀胱側の筋肉の回復を。
さらに、うつぶせになって胸を床につけおしりを高く上げる、逆子を直すための体操も膣まわりの筋肉の補強に役立ちます(いずれも産後6週間以内に行なうと効果的)。
子宮下垂と子宮脱の治療には、手術とペッサリーを入れて子宮を支える方法が挙げられます。手術は子宮をすべて摘出するものと、膣の壁を縫い縮める膣形成手術の2種類。
ただし膣形成手術を受けるなら、これが最後と考える出産を終えてからにしてください。子宮下垂や子宮脱は出産するたびに起こりやすいものなので。
医師:松峯
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