体の不調 ママ・家事・家計 子育て応援隊のズバリ!アドバイス
妊娠8ヶ月で妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)になり、かなり症状が進んだために結局35週で帝王切開。胎盤がブヨブヨで母子ともに危験な状態だったそうです。
そして出産後ほとんどの症状は治まったのですが、1年以上経った今でも顔がかゆくなりパンパンに腫れることがあります。病院で検査を受けると肝臓の数値が少し悪いと言われました。
妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)を大まかにとらえると、血管の壁が収縮して血液が流れにくくなっている病気といえるでしょう。そのために高血圧、腎臓の機能低下によるタンパク尿といった症状が出たり、さらに毛細血管が無数に通っている肝臓にも異常をもたらすことがあります。
そして分娩後もこういった症状が持続するものを妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)後遺症と呼びます。
あなたの場合もこれに当てはまり、肝臓の解毒作用(体内に吸収された有害物質を分解し無毒化する働き)や腎臓の水分作用などが弱まったままなのかもしれません。
そのためアレルギーのように、何らかの物質に対して過敏に反応して、顔にかゆみやむくみのような腫れを起こしているのでは?
分娩後1年以上経つと後遺症の症状もある程度固定化してきます。ですから、あなたも現在の症状と長く上手につき合っていく心構えでいたほうがいいでしょう。
まずはしっかりと自己管理すること。とくに食事は低カロリーで栄養バランスのよいものを。また動物性タンパク質と糖分の摂取を控えて体の中に中性脂肪を増やさぬように。
それから食後には軽い運動を心がけて。さらに温度差の激しい環境をひんぱんに行き来しないよう注意することも大切です。
なお、かかりつけの内科医を決め、長期にわたりアドバイスを受けるのもよい考えです。
※2005年4月、「妊娠中毒症」の呼称が「妊娠高血圧症候群」に変更されています。
医師:松峯
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