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ごはんなどに含まれる糖質が体内で消化されてできるブドウ糖。これが血液中に溶け込んでいる量(血糖値)は、さまざまなホルモンの働きによって一定に保たれています。
ところが糖尿病になると、インシュリンというホルモンの不足により血糖値が高くなるのです。

しかし、尿糖が出たことがすなわち糖尿病を示すとは限りません。というのも妊娠すると、血液をろ過して尿を生成する腎臓の膜の網目が粗くなって、糖が出やすくなるからです。

そのため尿糖が出たら(1)血糖検査、(2)ブドウ糖負荷テストと検査が進められていきます。(1)で血糖値が高くても(2)で異常がなかった場合は妊娠糖尿病です。これは胎盤から出るホルモンの影響で起こるもの。でも真の糖尿病とは異なり、食事に注意すれば胎児に影響はなく、産後1カ月で元の状態に戻ります。

これが(1)、(2)ともに異常が発見されると真の糖尿病と確定。こうなると巨大児なのに体の機能が整わない赤ちゃんが生まれることも。
そのためカロリー制限をして運動を心がけ、必要であればインシュリンを服用します。

医師：松峯