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パパへのアタッチメント

ママのためのぷち心理学

(2024年 秋号 掲載)

心が安定しており、他者との間でよい人間関係を結べること。それは私たちが生きていくうえで、とても大切なことです。そして、その基礎となるのは、「アタッチメント(愛着)」と呼ばれるものです。

生後およそ半年を過ぎた頃から、赤ちゃんは、ママの後追いをしたりママの姿が見えなくなると泣いたりするようになります。ママが慌てて抱っこすると、すぐ機嫌が直るのですが、これは、ママに対する赤ちゃんの愛情が形成されているからに他なりません。児童精神科医のボウルビーは、こうした特定の相手との間の愛情の絆を、アタッチメントと呼びました。

では、アタッチメントの対象は、ママだけでしょうか? いいえ、そんなことはありません。最近では、育休をとったパパが、積極的に赤ちゃんのお世話をすることが増えてきましたが、「やっぱり、パパでは力不足かも…」と自信を失いそうになる場合もあるかもしれませんね。でも、大丈夫。アタッチメントの対象に限定はありません。

ただし、赤ちゃんがいつでも安心して頼れる相手であることが必要です。それにはまず、赤ちゃんの発するシグナルに敏感になって、これを読み取り、適切に応えてあげることです。「お腹が空いたかな」「眠いのかな」「かまってほしいのかな」など、まだ言葉を話せない赤ちゃんのシグナルを受け止め、素早く対応してあげることが、アタッチメント形成にとって、とても大切です。そして、「何に興味を示しているのかな」「何をしたいのかな」「何が嫌なのかな」と、その心に関心を向け、理解しようとする細やかさが必要になります。もちろん、温かい触れ合いや笑顔、優しい声かけなども求められます。

このようにして、自分を受け入れ愛情を注いでくれる、いつも味方でいてくれる特定の他者の存在を感じることが、心の安定をもたらします。その「特定の他者」は、ママだけでなく、パパでもいいし、場合によっては他の大人であってもかまわないのです。

育児中のパパたちは、ぜひ自信をもって、赤ちゃんとの間の絆を深めていってほしいと思います。そうすることが、パパとママの関係をさらによくすることにもつながるでしょう。

 

三宮真智子先生

大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。学術博士。“どうすれば本当に賢くなれるか”というテーマで、コミュニケーションと思考の関連についての研究に取り組んでいる。一般向けの著書として、『メタ認知:あなたの頭はもっとよくなる』(中公新書ラクレ)などがある。専門は、認知心理学、教育心理学。

三宮真智子

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