ママのためのぷち心理学
最近よく見かけるのは、「人生100年」という言葉。少し前までは、「人生80年」だったのに、それがいつの間にか、20年も延びたのですね。寿命が延びるにつれて働く期間も長くなるでしょうし、新しいことを学んだり考え方を変えていったりする必要があるでしょう。社会の急速な変化とも相まって、以前に学校で学んだ知識はすぐに古くなるため、大人も学び続けることが必要になります。仕事や趣味のために学ぶことに加えて、子どもたちが少し大きくなった時に勉強を見てあげるためにも、知識やスキルはアップデートしておきたいものです。特に、ICT(情報通信技術)や語学の力をもっと身につけたいと考える人が多いようです。
でも、そうは言っても、子育て中のママやパパが学びの時間を捻出するのは、容易ではありません。多忙な毎日の中で学ぶためには、普段の生活の中に無理なく学びを溶け込ませる工夫が必要です。
まず、気をつけたいのは、睡眠時間を無理に削らないこと。実は、私たちの脳は、起きている時に取り入れた情報を、眠っている間にきちんと整理してくれるからです。このことを活用して、寝る前に15分~20分でもよいので、大事なことを集中的に覚えるための時間を取ると、記憶の定着にとても効果的です。
次に、隙間時間の活用です。たとえ5分でも時間ができたなら、何か新しいことを1つ覚えることができます。5分間の学習も10日続ければ50分となり、決してあなどれません。また、覚えにくいことを書き出して目につく場所に貼っておくのもいいでしょう。日に何回も見ることによって、テレビコマーシャルのように、自然と頭に入ってきます。
そして3つ目に、学んだことを家族や友人との会話の中で話してみるとよいでしょう。「〇〇は、△△なんだって。それはね、…」という具合に、人に話してみると、自分が本当に理解できているかどうかが、はっきりわかります。もし理解が不十分だと、途中で説明に行き詰まってしまうからです。
こうした学び方についての知識や工夫は、メタ認知と呼ばれるものの1つです。忙しい大人が学ぶためには、メタ認知を働かせて、効率的な学びを心がけるとよいでしょう。
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