ママのためのぷち心理学
子どもの幸せを願うのは親心。わが子がハッピーな毎日を過ごしてくれることは、ママとパパの心からの願いですね。幸せな気持ちでいると、実は免疫力が高まり、ウイルスにも感染しにくくなることがわかっています。
さて、ここで1つ知っておきたいのは、幸せに過ごすためには、幸せを感じる力が必要だということ。つまり、幸せに対する感受性が重要なポイントになるということです。
ポジティブ心理学の創始者であるセリグマンは、幸せを感じる力を高めるために、「3つのよいこと(three good things)」という方法を勧めています。これは、毎日、寝る前に1日をふり返り、その日あったよいことを3つ思い出して書き留めるという方法です。たったこれだけのことですが、その効果はてきめんで、これを続けていくと幸福感が高まり、「自分は幸せだ」という思いが強まることがわかりました。
この方法は、子ども用にも使えます。1日の終わりに、「今日はどんないいこと(楽しいこと)があったかな?3つ言えるかな?」とママやパパが聞いてあげると、子どもたちは、初めは戸惑うかもしれませんが、一生懸命思い出してくれるでしょう。
「えーっとね、〇〇ちゃんと、お砂場で遊んで楽しかったよ」、「それからね、ママとゼリーを作ったの。上手にできたよ」などという答えが返ってくるかもしれません。「いいこと」を思い出すとき、子どもたちはきっと、嬉しそうな表情を浮かべているはずです。報告を聞いて、「わあ、よかったね」といっしょに喜んであげてください。
最初は1つでも2つでもいいのです。3つ言えなくてもかまいません。「いいこと」に目を向けることが大切なのです。毎日の暮らしの中で、いいことに目を向ける習慣が形成されること、そして、それを覚えておこうとすることに、意味があるのです。小さな幸せを数えることで、幸せを感じる力が高まります。
もちろん、子どもたちだけでなく、家族で「3つのいいこと報告会」をするのもよいでしょう。きっと、みんなが笑顔になり、幸せな空気が家中に広がっていくことでしょう。
こうして楽しい気持ちで1日を終え、眠りにつくことができれば、睡眠の質もまた向上するはずです。
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