ママのためのぷち心理学
「あーあ、私って、どうしていつも、こうなんだろう」
失敗を繰り返すたび、こんなふうに思うことはありませんか?
子育て中のママたちは、子どもやパパ、ママ友、義両親への接し方に加え、買い物や家事に関することなど、さまざまな方面に気を配らなければならず、失敗も起こります。
たとえば、次のような経験はないでしょうか?
つい感情的に、子どもをひどく叱ってしまった/夫との約束をすっかり忘れていた/義両親に連絡することが後回しになっていた/衝動買いした高価な洋服やバッグが、自分には似合わなかった/新鮮な野菜を多めに買い込んだところ、冷蔵庫には野菜がたくさん残っていた…などなど。
「もう、自分が嫌になる」と思うことが、あるかもしれません。もちろん、反省することは大切ですが、反省を通り越して自己嫌悪に陥り、無気力な状態になってしまうのも困ります。
では、どうすればよいのでしょうか。それは、失敗つまりミスの原因を一度冷静に分析してみることです。先ほどの例では、失敗は次の2つに大きく分かれます。
①衝動的に行動してしまうというミス
つい感情的に子どもを叱る ことや衝動買いなど。
②うっかり忘れていたことによるミス
約束やすべきことをし忘れる、在庫があるのにまた買ってしまうなど。
どちらのミスが多いかは人によるでしょうし、他の種類のミスもあるかもしれません。でも、肝心なことは、「私は、このようなミスをしがちだ」という自覚を持つことです。そのためには、自分の心や行動を客観的に見る必要があります。そして、「どんな方法をとれば改善できるのか」を考えるのです。これらは、『メタ認知』です。①や②をよく見ると、原因は「ついつい」と「うっかり」ですね。そこで対策としては、「冷静になるために少し時間をおき、いきなり行動を起こさない」「記憶を当てにせず、必ず記録しておく」などが考えられるでしょう。
自己嫌悪に陥りやすい人は、まじめで向上心の高い人です。そこで、自分を嫌いになりかけたら、「私はまじめ過ぎるのかも」と思い直し、「ミスを防ぐにはどうすればいいか」と、メタ認知を働かせましょう。また、親しい人に少し弱音を吐くことで、気持ちが楽になるでしょう。ただし、くれぐれも、心が弱っているあなたを責め立てるような相手は選ばないでくださいね。
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