ママのためのぷち心理学
生きていれば、嫌なことやつらいことにぶつかるのは当たり前。それはママたちにも子どもたちにも言えることでしょう。まだ小さくて、両親や祖父母に守られている時期を過ぎると、やがて、きょうだいとのぶつかり合いや保育所・幼稚園でのお友だちとのけんかなど、自分の思い通りにならないことが出て来ます。幼い心にもストレスがたまります。さらに成長して学校に通い始めると、心が折れそうな出来事に直面することも。
いくら可愛いわが子とは言っても、いつも親が付きっきりで守ってあげるわけにはいきません。ましてや、思春期にもなると、つらい出来事を一人で抱え込み、親に話してくれなくなります。
そんな時にも、つらさに負けない子どもに育てるために、幼児の頃からできることはないのでしょうか?
実は、誰かと「心がつながっている」という感覚が、私たちの心を強くしてくれます。脳科学者のリーバーマンたちが実験を行い、このことを明らかにしました。
成人女性を対象とした実験ですが 、リーバーマン夫妻は、熱を用いた痛み刺激を「痛い」と感じる度合いが変化することを示しました。自分一人の場合に比べ、彼女たちが恋人の手を握っていた場合には、あまり痛みを感じなかったのです。さらに、恋人の写真を見ていただけでも、痛みは和らぎました。
「私には、この人がついている」と強く意識することで、痛みを感じる度合いが少なくなるのです。このことは、熱刺激のような物理的な痛み刺激に限らず、心理的な痛み刺激についても当てはまるのではないでしょうか。たとえば、いじめなどのつらい状況にあったとしても、「私にはママ(あるいはパパ)がついている、つながっている」と感じることができれば、強くなれるように思います。
つながりを感じる相手は、親だけとは限りませんが、やはり、親との心のつながりは、子どもが生きていくうえで、大きな助けになるものです。
このことを心に刻んで、小さいうちから「心のつながり」を強く感じさせてあげることが大切でしょう。
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