ママのためのぷち心理学
「イヤイヤ期」の子どもをかかえるママたちは、本当に大変。子どもは自分の要求が通らないと、お店の床に転がって駄々をこねたり、人に向かって物を投げたり、食卓の料理をひっくり返したり、大声で泣き続けたり…。こんなことが度重なると、ママの怒りも頂点に。ところが、ここでキレて怒りを爆発させると、よけいに腹が立ち、自分で自分が止められなくなることがあります。
思わず手が出そうになる、こうした状態を、心理学者で科学ジャーナリストのゴールマンは、「感情のハイジャック」と呼んでいます。こうなる前に、怒りを鎮めるにはどうすればいいのでしょう?
1つは、子どもを信頼できる人に預けて、いったん一人になることです。子どもを見てくれる人がいなければ、地域の子育て支援などを頼ることも考えられます。少しでも子どもから離れてみると、時間経過とともに、かなり冷静になれます。
2つめに、自分を怒らせているものの正体を見極めることです。たとえば、子どものふるまい自体よりも、育児に非協力的な夫や、子育てについて非難・叱責する親族、あるいは思い通りに家事をこなせない自分に腹を立てていると気づく場合があります。怒りの本当の原因がわかれば、対処法が見えてきます。夫に協力を求め、無理なら外部にサポートを求める、思いやりのない人々には近づかない、子育ての大変な時期は最低限の家事にとどめるなど、気持ちと行動の切り替えで不必要な怒りを遠ざけることができます。
3つめは、怒りという大きなエネルギーを有効利用することです。布団たたきや雑巾がけ、(可能であれば)猛勉強やスポーツといったパワーを必要とする行動に思い切り怒りエネルギーをぶつけるなど。
強い怒りやしつこい怒りは、あなたの心と体をむしばみます。お子さんにとっても、ママの心身の健康が大切。睡眠不足や過労から怒りやすくなっている時には、体を休めましょう。がんばりすぎず、「子育ての大変な時期はあと少し」と自分を励まし、上手に気分転換しながら乗り切りましょう。
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