ママのためのぷち心理学
子どもは、なかなか親が思うようには動いてくれないもの。
「こうしなさい」と言っても、「いや!」と返されて、「どうしてよ?なんでママの言うことが聞けないの!」とカリカリ頭に来てしまうことも少なくないでしょう。
歯磨きやお着替えなどでいちいちぐずられると、時間がいくらあっても足りなくなり、忙しいママのイライラは募るばかり。「まだ小さいんだし、仕方ないか」と割り切れればいいのですが、度重なると、なかなかそうもいきません。いったいどうすれば、いいのでしょう?
こんな時、ちょっと便利な方法があります。それは、子どものプライドに訴える方法です。子どもにもプライドがありますから、そこに訴えて、心をくすぐってあげるのです。たとえば、「もう赤ちゃんじゃないものね。お兄ちゃん(お姉ちゃん)だから、できるよね」など。下に弟や妹がいる場合は、下の子の前で言うと、さらに効果的です。あるいは、「もう3歳だもんね(もちろん、2歳や4歳も使えます)。できるよね」と年齢を持ち出すのも、OKです。
幼児は、年齢に強いこだわりを持っているようです。たとえまだ2歳児であっても、もう1歳ではないんだという自負、誇らしい気持ちがあるようです。
そのため、「そんなことして、赤ちゃんみたい」と言われると、いたくプライドを傷つけられ、恥ずかしさがこみ上げてきます。そして、赤ちゃんではないことをママに示したい、立派に振る舞いたいという意欲が生まれます。
子どもはほめられるのが大好きですから、ほめ言葉と組み合わせて年齢を持ち出すと、さらに効果的でしょう。たとえば、パジャマのボタンを掛け違えていたとしても、それには目をつぶり、「えっ、自分でパジャマを着られたんだ! すごい! すごい! さすが3歳、偉いねぇ」などと賞賛すると、子どもの心は喜びと誇らしさで満たされることでしょう。そして、これまでは嫌がっていたことも自発的にすることでほめられ感心され、それが嬉しくて他のことも進んでするようになる、というように広がっていくかもしれません。子ども心は惜しみなく、くすぐってあげましょう。
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